イチジクって ちょっと変わった実だね
初め青くて固く 少しずつ大きくなって
赤みを帯びて 先が割れて熟していくんだね
その熟した実をもいで 二つに分けて
内側の果肉を 歯でそぎながら食べていくんだ
小さなタネが サリサリ ジャリジャリして
柔らかく ほのかな甘みと香りを味わうんだ
皮が薄く柔らかいので 破らないようにして
うまく残して食べるのが難しいんだよね
花は咲くのだが 外からはよく見えないために
無花果の名がついたらしい
人類が 最も古くから栽培していた果樹の一つが
我が国では 江戸時代初期に入ったそうだ
天日に干したりしてさ
堅くなったイチジクの実も美味しいね
PS 「秋の花」(山と渓谷社・1994年刊)を参考