哲ノート

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牡丹燈籠を聴く -鈴本八月中席-

2015-08-18 23:33:33 | 落語・浪曲・講談・演劇・芸能
圓朝作 怪談話 「牡丹燈籠(通し)」をさん喬師匠で聴く

お盆休みの鈴本演芸場は、吉例の「さん喬 権太楼師匠の特選会」です。

人気のお二人ですから、早々にスケジュールをチェックしチケットをゲットして、心して臨みます。

なんたってさん喬師匠の「牡丹燈籠」を通しで聴けるとあって、18日のこの日に決定です。

鈴本の「八月中席夜の部」は常連さん始め落語通のかたが多いですから、演者も観客も真剣勝負でピリピリと…



「子ほめ」「しの字きらい」「鈴ヶ森」「時そば」と進み、今夜のもう一つの楽しみ、上方から露の新治師匠の「源平盛衰記」

ほんと“おしゃべりがうまい”ですね、笑いのツボをおさえていて、聴くのが楽しみな師匠です。

今夜も面白おかしく「源平盛衰記」を勉強させていただきました。

権太楼師匠が「猫の災難」で、今夜の大トリ さん喬師匠登場

事前に「時そば」の文左衛門師匠から「長い話で電車がなくなりますよ…」なんて言われていたから、さん喬師匠も「長い話でスミマセン」とおことわりで始まりました。

今夜の牡丹燈篭は、なかなか「通し」では聴けない長講です、めったにない機会ですから事前に“あらすじ”を読んでおいたのですが…。

まあ人間相関図がドロドロで話について行くのが精いっぱい

3つ4つのエピソードに分けて演じられることが多い「牡丹燈籠」ですが、通しで聴くとやはりアタマのなかにあらかじめ人物名を叩き込んでおかないとけっこうキツイです。

「カラン コロン カラン コロン…」の怪談調から、人間関係ドロドロの情念、仇打ちの人情まで

圓朝の大作をさん喬師匠が淡々と語りつくしました。鈴本の観客も最後の最後まで、この演目の最中はピリピリした雰囲気で聴かれていました。

家に帰ってもう一度「あらすじ」を確認し、登場人物を確認し、次回演じられるときは余裕を持ってぜひ聴き惚れたいと思いました。



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