哲ノート

gentle heart!! ヤサシイココロ・オトナノココロ

ディアボロス生命株式会社 -浪曲定席木馬亭二月-

2023-02-07 22:25:05 | 落語・浪曲・講談・演劇・芸能
今年初めての浪曲定席を拝聴

ひさびさの浅草、平日ですけどけっこうな人混み、そして外国人の姿が間違いなく増えていますね・・・活気があってにぎやかで、なんかウキウキしちゃいます

浪曲定席は浅草・木馬亭から・・・今日は玉川大福師匠のお弟子さん「玉川わ太(わだい)」さんの木馬亭初登壇ということもあり開演前から結構な人の入りです。

いつもの通り最前列に陣取って、浪曲を思う存分楽しませてもらいました。



開口一番はその玉川わ太さん「阿漕ヶ浦」から・・・

のちの将軍吉宗と大岡越前のやりとり、わ太さんは快活よく声を張り上げ(ちょっと上ずっちゃいましたが)しっかりとわかりやすく演じ切りました。(木馬亭出演試験の方がうまかったそうです・・・玉川大福師匠談)

続けての東家三可子さん「塩原多助 江戸日記」まちがいなくうまくなっていますね・・・節も啖呵も抑揚が効いてとても聴きやすいです、これから贔屓にしちゃおうかなぁ。

そして港家小ゆきさんは新作「ディアボロス生命株式会社」、中入り前の人気者、玉川奈々福さんは家康がらみで「鈴木久三郎 鯉の御意見」

中入り後は玉川大福さんで「青龍刀権次 召し捕り」講談「清水次郎長伝 小政の生い立ち」澤順子「糸車」トリは鳳舞衣子「豊竹呂昇」でたっぷりと終演



今日の演目の中では小ゆきさんの新作「ディアボロス生命株式会社」が、意表をついた新作浪曲としておもしろかったですね。

木馬亭では初めて披露する演目で、受け入れられるだろかとご本人も“試行錯誤”のような雰囲気で始まりましたが、堅苦しくなくひとつの物語、まるで歌劇を聴いているような調子で演目がすすみ

木馬亭の“年齢層の高い”観客もそれにしっかりついていって、最後は不条理なエピソードでありながらも、金言・格言・いましめみたいな具合で演目を納めてゆきました。

古くから代々受け継がれた演目も教養みたいなものでしっかり受け止めていくべきですが、今回のような新作も“これからの・・・”で浪曲界を担うこれからの若手浪曲師にどんどんとトライしてほしいものです。

小ゆきさんのお得意の「音楽」を生かした作品も、しっかりと木馬亭の観客には受け入れられたようで、定着をしていけば後々の代にも残ってゆくと思うのです。

(正直、今回の演目はちょっとマニアックでしたが、ロバート・ジョンソンとか悪魔が出てきたりとか・・・)

今日の木馬亭定席は若手からノリノリのこれからの浪曲界をけん引する人気中堅どころ、そしてベテランの安定した演目まで、

亭内の大勢の観客からも声が飛び拍手も盛大に盛り上がり、とっても活気あって楽しい浪曲を一日堪能しました。








コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« む、む、む、今年も… | トップ | いよかん -くだもの 2023- »

コメントを投稿