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オジロビタキが止まっている松の幹に緑の縁取りがあるラベルがある。
大きく拡大してみると、「グリーンガードエイト」と書かれている。
家に帰って検索すると、世界一の製薬会社のファイザーの製品で松食い虫防除の液剤薬剤の名前だ。
「ファイザー」は、1849年にニューヨークで創業。1849年は、カリフォルニアでゴールドラッシュが起きた年である。
このゴールドラッシュが起きたことで、奴隷制の問題がアメリカ国内を二分する大きな課題となった。そして、1860年に
リンカーンが大統領になった次の年の2月9日、南部の11州がアメリカ合衆国から脱退を宣言し、アメリカ連合国政府を樹立し、
南北戦争に突入。ファイザーは、北軍の医薬品の大半を製造。
創業から100年後の1949年に細菌感染予防の抗生物質製剤「テラマイシン」が大成功
1982年、抗炎症剤フェルデンで大飛躍
1990年代は、相次ぐ大型買収と高脂血症治療薬のリピトール、勃起不全治療のバイアグラ、抗炎症剤セレブレックスで巨大
企業に成長。その後も大型買収を繰り返し、2003年にアメリカのファルマシア社を買収し、世界一の製薬会社となった。
(M&Aで被買収製薬会社が開発している新薬も確保という典型的アメリカ型ビジネスモデル)
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後ろに転がっているのが、グリーンガードエイトの使用済みの空き容器だ。
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幹に突き刺さっているのは、液剤を入れた注入容器?
ところで、この病原体のマツノザイセンチュウは、北米大陸出身で、世界的に分布している近似種のニセマツノザイセンチュウが日本で
突然変異を起こし、出現したと言われている。北米大陸のマツ類はマツノザイセンチュウと共存する形質を獲得しているので、「松くい虫」に
強い種が多い。しかし、日本では元々いない病原体だったので、マツにまだ適応能力が備わっていないようだ。
北米からの侵入者に北米で開発した薬を使用とは。