先週の土曜日、久しぶりに定例探鳥会に参加した。開始50分遅れの参加なので、電話でお仲間に現在地を聞き、
そこへ直接行った。ちょうどそこは大麻山への登山口だった。山から下りてきた登山者が、ここから少し登った
所の登山道の脇にスズメバチの大きな巣が2つあるので、そこを避けるルートを登った方がいいとアドバイスを
してくれた。登ったのは、探鳥会参加者の2分の1強だった。私はこれ幸いとは登山口で休憩していた。
もの凄く暑い上に重たいカメラ一式を担いで、さらに私の嫌いな石段の連続だ。登るのは止め木陰で涼んでいた。
登山口付近も夏場以外なら結構楽しめるスポットなのだが、この日はシャッターを切る被写体は、一向に見つからない。
そこに飛んで来たのは読みは同じチョウでも鳥でなく蝶。蝶のことは全く知らないが、イチモンジセセリだと言っていた。
イチモンジセセリという和名は、翅の白い斑紋が一列に並ぶことから付けられたらしい。幼虫はイネの害虫として
悪名の高い「イネツトムシ」 都市の中心から高原と至る所で見られ、個体数も極めて多いらしい。しかし、私にとっては
初めて見た気もするが、何度も目にしていても蝶には余り興味ないので気づいていないだけかもしれない。
超望遠レンズで近くの蝶を撮るのは初めてだ。蝶はじっと止まっていても約3cmの小さな蝶を撮影するのは意外と
難しい。近いと焦点が合わず、離れると蝶を見失う。
そんなときのために車の中にはマクロレンズを付けたカメラも積んでいるのだが、取りに帰る時間は無論ない。
そうこうしながら時間をつぶしているうちに、長い石段を登って行ったメンバーも帰って来た。何にも出なかった
らしい。卑しいとは思うが登らなくて正解だった。
(今日、お仲間から電話があり、ブログに載ってるチョウは、イチモンジセセリでなくダイミョウセセリだと教えてくれた。
どうも、チョウが現場に出てきた時に昆虫のプロ同士が会話している途中で聞こえてきた「イチモンジセセリ」という名前
だけが頭に残ったらしい。
実は、このブログを書くに際して、イチモンジセセリをネットで検索してみた。しかし、このチョウの特徴である蛾のように
翅を開いた状態で止まっているのが写っている個体が全く出てこず、おかしいとは思っていたのだ。しかし、白い斑がきれい
に半円形に並んでいるので、イチモンジセセリと思ってしまったのだ。
ダイミョウセセリは、ウィキペディアによると日本では関ヶ原が個体差の分岐点とされ、近畿地方以西のものは後翅に白斑があり、
これが関西型、中部地方以東のものは後翅表面が黒色で白斑を持たず、これが関東型らしい。)
ダイミョウセセリ(関西型)
この名前の由来は、・この蝶は翅を広げてとまることが多く、大名行列が来たときに地面に平伏す姿と同じということで
・翅表の模様が大名家の羽織袴の紋所を連想させるから。とかが有力だそうだ。
今日は、「大名つながり」が2件あった。1件は、阿波踊り連の一つの「本家大名連」の連長さんが私のブログにコメントを書いて
くれた記事を読んだこと、もう一つは、イチモンジセセリではなく、ダイミョウセセリだと教えてくれたこと。こんな偶然が楽しい。