醒井宿は、近江国坂田郡(現地名:滋賀県米原市醒井)にあった中山道61番目の宿場。この案内板の右下に
表示されている醒ヶ井駅前から醒井の清水までを歩いた。
醒井宿資料館(旧醒井郵便局)
擬洋風のこの建物は、1973年まで醒井郵便局として使用されていた。建物の創建は1915年で、米国出身の
ウィリアム・メレル・ヴォーリズがその設計に携わっていたことで知られている。現存の建物は、外側をモルタル
張りにして、玄関の位置や内部の間取りを変更している。ネオクラシシズムな外観は当時、大変モダンで、国の
登録文化財に指定されている。
案内板で現在地と書かれているこの橋から醒井の清水までの間の地蔵川が「梅花藻」を見るスポット。
梅花藻自体はきれいな水が流れている川でわりとよく見るが、ところどころピンクの花が浮いているので、何かと
思ったら
橋のたもとのサルスベリの花だった。
景行天皇の時代、伊吹山の大蛇を切り伏せた日本武尊は、大蛇の猛毒に苦しめられた。やっとのことで、醒井の地に
たどり着き、体や足をこの清水で冷やすと、不思議なことに高熱の苦しみもとれ、すっかり回復した。そこで、この
水を名づけて「居醒の清水」と呼ぶようになったとされている。この湧水に触れてみたが、大変、冷たく気持ち良かった。