(前列が井戸川氏、後列が滝口氏の作品、一番奥の大きな瓶は小鹿田焼、その右は、米国人ウォーレン・マッケンジー氏(師匠は、バーナード・リーチ)の作品 ちなみに、小鹿田焼は未だに作家として仕事をせず、一職人として実用品を作るというスタイルを通しているらしい。)
先週土曜日の勉強会のテーマは、「現代陶芸作家論―滝口和男と井戸川豊―」でH氏が話をした。 (場所は、徳島県立文学書道館の講座室)
柳 宗悦(やなぎ むねよし、1889年~1961年)の話から入った。
彼は、ウィキペディアによると”学習院を経て東京帝国大学卒業(専攻は宗教哲学)。学習院在学中、同人雑誌グループ白樺派に参加。生活に即した民芸品に注目して「用の美」を唱え、民芸運動を起こした。”
日韓併合の時代に、李朝朝鮮の陶器など朝鮮美術の素晴らしさを見いだし、ソウルに朝鮮民族美術館を設立したことで有名。
また、氏の民芸運動には、作陶家の河井寛次郎、濱田庄司、富本憲吉、バーナード・リーチ、版画家の棟方志功、染色家の芹沢介らが加わっている。
民芸運動とは、「美術的な美」と「用の美」を区別し、無名の工人が作る民衆的工芸(民芸)品の美しさに注目しようとする動きである。必要に応じて作られた日常の道具が持つ健康的な美しさを「用の美」として尊んだ。
というようなことを話した後に、H氏が持参した手びねりの名人の滝口和男氏と巧みなろくろ技術の井戸川豊氏の作品を並べて2人の作陶の違いを解説をしてくれた。
井戸川氏は、現在広島大学の準教授だが、寡作なため作品は大変少ない。しかも、作品は安いので、今買っておくと将来値上がり間違いなしと太鼓判を押していた。
人間国宝になった人でも死後、急速に値を下げる人がかなりいる中、無冠の作家でも死後もずっと値上がりしている人もいるらしい。
人間国宝に選ばれる人にもどうも政治的センスが必要らしい。
滝口氏の作品
井戸川氏の作品
先週土曜日の勉強会のテーマは、「現代陶芸作家論―滝口和男と井戸川豊―」でH氏が話をした。 (場所は、徳島県立文学書道館の講座室)
柳 宗悦(やなぎ むねよし、1889年~1961年)の話から入った。
彼は、ウィキペディアによると”学習院を経て東京帝国大学卒業(専攻は宗教哲学)。学習院在学中、同人雑誌グループ白樺派に参加。生活に即した民芸品に注目して「用の美」を唱え、民芸運動を起こした。”
日韓併合の時代に、李朝朝鮮の陶器など朝鮮美術の素晴らしさを見いだし、ソウルに朝鮮民族美術館を設立したことで有名。
また、氏の民芸運動には、作陶家の河井寛次郎、濱田庄司、富本憲吉、バーナード・リーチ、版画家の棟方志功、染色家の芹沢介らが加わっている。
民芸運動とは、「美術的な美」と「用の美」を区別し、無名の工人が作る民衆的工芸(民芸)品の美しさに注目しようとする動きである。必要に応じて作られた日常の道具が持つ健康的な美しさを「用の美」として尊んだ。
というようなことを話した後に、H氏が持参した手びねりの名人の滝口和男氏と巧みなろくろ技術の井戸川豊氏の作品を並べて2人の作陶の違いを解説をしてくれた。
井戸川氏は、現在広島大学の準教授だが、寡作なため作品は大変少ない。しかも、作品は安いので、今買っておくと将来値上がり間違いなしと太鼓判を押していた。
人間国宝になった人でも死後、急速に値を下げる人がかなりいる中、無冠の作家でも死後もずっと値上がりしている人もいるらしい。
人間国宝に選ばれる人にもどうも政治的センスが必要らしい。
滝口氏の作品
井戸川氏の作品