白内障は、目の水晶体という部分が白く濁ってくる病気で、原因の多くは加齢によるもで、老人性白内障が白内障患者の7割以上を占めるらしい
ということは知っていた。しかし、他にも先天性や外傷性、アトピー、糖尿病など代謝性の病気、薬剤や放射線による白内障もあるという事を
知って、根本的には何が原因だろうと思い,
調べてまとめてみた。
水晶体が濁るという状態は、水晶体の細胞内に存在するクリスタリンタンパクというタンパク質の異常変質によるものらしい。クリタンパクは、
本来であれば非常に小さく、水晶体の働きを邪魔することはないが、クリスタリンタンパクを構成しているアミノ酸が、様々な要因によりストレス
を受けることで、異常なサイズの塊へと成長してしまう。このため、水晶体を通過するべき光が眼の奥に届かなくなったり、反射して眩しくなったりする。
水晶体を卵の白身とすると、生卵の状態では白身は透明である。しかし、熱を加えると白くなり、白くなると硬くなる。これは、熱というストレスに
よって白身の中にある細かいタンパク質が異常な状態になって塊となり、光を通さなくなってしまうからだ。熱以外にも、白身を泡だて器で撹拌したり、
生卵を思い切り壁にぶつけたりすると白くなる。これは、外圧によってタンパク質が壊されて、壊されたタンパク質同士がくっついて塊となる。
この現象は、水晶体で起こる白内障と似ている。
白内障は、酸化ストレスによって発生するとされているが、最も一般的な酸化ストレスがもたらす現象は加齢でである。酸化ストレスとは、
「酸化反応により引き起こされる生体にとって有害な作用」のことである。一般的には、ある分子に酸素(原子)が結合することにより酸化反応が起こる。
私たちは、呼吸によって1日に500ℓ以上の酸素を体内に取り入れ、その酸素を使って食事で摂った栄養素を燃やし、エネルギーを作り出している。
その役割を果たしているのが細胞内のミトコンドリアである。ミトコンドリアが酸素の新陳代謝によりエネルギーを作り出すときに、酸素の一部が
活性酸素になる。
この活性酸素が細胞を傷つけ、老化、癌、動脈硬化、その他多くの疾患をもたらす大きな原因となる。本来、活性酸素は、その強い攻撃力で体内に
侵入したウイルスや細菌を退治する役割を持っている。しかし、必要以上に増えてしまうと、健康な細胞まで酸化してしまう。
活性酸素がすべての組織や細胞で生じるにもかかわらず、生命を保つことができるのは、活性酸素の発生を抑制したり、発生した活性酸素を分解処理
したり、生じたダメージを修復、再生する抗酸化作用を持つ抗酸化酵素や抗酸化物質があるからだ。
しかし、この抗酸化能力以上に酸化ストレスが高まると、さまざまな酸化ダメージが生じる。虚血やストレスといった病的な状態や、紫外線や放射線、
大気汚染、タバコ、薬剤、金属、酸化された食べものなどを摂ることでも活性酸素がより多く発生する。
最近では、「老化とは、体が酸化しさび付いてしまうことと同じ。」といわれ、活性酸素は、老化の元凶とみなされ、活性酸素から身を守ることの重要性
が指摘されている。
「江戸いろはかるた」の中の「み」の項に「身から出た錆」がある。
これは、刀身の日頃の手入れを怠ると錆が生じ、いざというときに使いものにならなくなり、身(命)を落とすはめになることから出来た故事である。
アンチエイジングの戒めにぴったりの故事だ。
どうやら、ストレスと抗酸化作用のバランスが健康を守る鍵となるらしい。ところで、抗酸化作用のある食べ物は老化は防ぐといわれている。おすすめの
身近な食べものは、バナナ、カボチャ、ニンジン、キャベツ、ニンニク、ショウガ、ネギ、セロリ、そば、大豆、ブルーベリー、ラズベリー、イチゴなど
ベリー類、緑茶、アーモンド、アボガド。効果の実態がはっきりしない高価な健康食品に頼らなくてもいいようだ。しかし、抗酸化作用のある食べ物だけ
では不十分である。運動も必要らしい。しかし、激しい運動は、かえって活性酸素をを発生させ酸化ストレスを起こすことになる。力士やレスラーなど激しい
スポーツをしてきた人やマラソン選手のように多くの酸素を必要とするスポーツ選手の寿命が短いことからもそのことが十分理解できる。
ということで、ヨガ、ジョギング、ウォーキングなど有酸素運動を適度に続けていくことが推奨されている。これもあまり金のかからない運動である。
ということは知っていた。しかし、他にも先天性や外傷性、アトピー、糖尿病など代謝性の病気、薬剤や放射線による白内障もあるという事を
知って、根本的には何が原因だろうと思い,
調べてまとめてみた。
水晶体が濁るという状態は、水晶体の細胞内に存在するクリスタリンタンパクというタンパク質の異常変質によるものらしい。クリタンパクは、
本来であれば非常に小さく、水晶体の働きを邪魔することはないが、クリスタリンタンパクを構成しているアミノ酸が、様々な要因によりストレス
を受けることで、異常なサイズの塊へと成長してしまう。このため、水晶体を通過するべき光が眼の奥に届かなくなったり、反射して眩しくなったりする。
水晶体を卵の白身とすると、生卵の状態では白身は透明である。しかし、熱を加えると白くなり、白くなると硬くなる。これは、熱というストレスに
よって白身の中にある細かいタンパク質が異常な状態になって塊となり、光を通さなくなってしまうからだ。熱以外にも、白身を泡だて器で撹拌したり、
生卵を思い切り壁にぶつけたりすると白くなる。これは、外圧によってタンパク質が壊されて、壊されたタンパク質同士がくっついて塊となる。
この現象は、水晶体で起こる白内障と似ている。
白内障は、酸化ストレスによって発生するとされているが、最も一般的な酸化ストレスがもたらす現象は加齢でである。酸化ストレスとは、
「酸化反応により引き起こされる生体にとって有害な作用」のことである。一般的には、ある分子に酸素(原子)が結合することにより酸化反応が起こる。
私たちは、呼吸によって1日に500ℓ以上の酸素を体内に取り入れ、その酸素を使って食事で摂った栄養素を燃やし、エネルギーを作り出している。
その役割を果たしているのが細胞内のミトコンドリアである。ミトコンドリアが酸素の新陳代謝によりエネルギーを作り出すときに、酸素の一部が
活性酸素になる。
この活性酸素が細胞を傷つけ、老化、癌、動脈硬化、その他多くの疾患をもたらす大きな原因となる。本来、活性酸素は、その強い攻撃力で体内に
侵入したウイルスや細菌を退治する役割を持っている。しかし、必要以上に増えてしまうと、健康な細胞まで酸化してしまう。
活性酸素がすべての組織や細胞で生じるにもかかわらず、生命を保つことができるのは、活性酸素の発生を抑制したり、発生した活性酸素を分解処理
したり、生じたダメージを修復、再生する抗酸化作用を持つ抗酸化酵素や抗酸化物質があるからだ。
しかし、この抗酸化能力以上に酸化ストレスが高まると、さまざまな酸化ダメージが生じる。虚血やストレスといった病的な状態や、紫外線や放射線、
大気汚染、タバコ、薬剤、金属、酸化された食べものなどを摂ることでも活性酸素がより多く発生する。
最近では、「老化とは、体が酸化しさび付いてしまうことと同じ。」といわれ、活性酸素は、老化の元凶とみなされ、活性酸素から身を守ることの重要性
が指摘されている。
「江戸いろはかるた」の中の「み」の項に「身から出た錆」がある。
これは、刀身の日頃の手入れを怠ると錆が生じ、いざというときに使いものにならなくなり、身(命)を落とすはめになることから出来た故事である。
アンチエイジングの戒めにぴったりの故事だ。
どうやら、ストレスと抗酸化作用のバランスが健康を守る鍵となるらしい。ところで、抗酸化作用のある食べ物は老化は防ぐといわれている。おすすめの
身近な食べものは、バナナ、カボチャ、ニンジン、キャベツ、ニンニク、ショウガ、ネギ、セロリ、そば、大豆、ブルーベリー、ラズベリー、イチゴなど
ベリー類、緑茶、アーモンド、アボガド。効果の実態がはっきりしない高価な健康食品に頼らなくてもいいようだ。しかし、抗酸化作用のある食べ物だけ
では不十分である。運動も必要らしい。しかし、激しい運動は、かえって活性酸素をを発生させ酸化ストレスを起こすことになる。力士やレスラーなど激しい
スポーツをしてきた人やマラソン選手のように多くの酸素を必要とするスポーツ選手の寿命が短いことからもそのことが十分理解できる。
ということで、ヨガ、ジョギング、ウォーキングなど有酸素運動を適度に続けていくことが推奨されている。これもあまり金のかからない運動である。