ちょうど一月前に六甲高山植物園に行った、
神戸市の六甲山山上にあるこの植物園、涼しかったので驚いた。海抜わずか665mしかないが北海道南部の気候と同程度らしい。
ここは、植物学の第一人者である故牧野富太郎博士のの指導を受け1933年に開園している。大都市の近くでもあり、ちょうど1年で
一番花の多い時期でもあったので、大勢の客が来ていた。花にはそれほど興味はないが、花の一つ一つに名前の表示があったので、花の
名前を覚えようと写真を撮った。
アツモリソウ(敦盛草)
この和名のアツモリは、平家物語の「一の谷の合戦」で有名な平敦盛で、この花の大きな唇弁を当時の武将たちが流れ矢を防ぐために鎧の上に
付けていた母衣(ほろ)に見立て付けられた。
イブキトラオ(伊吹虎の尾)
滋賀県と岐阜県の県境の伊吹山に多い虎のしっぽのような花穂からこの名が付けられた。
ウラシマソウ(浦島草)
花弁状の苞の中から花軸が長く糸状に伸びて下垂している姿を釣り糸を垂らした浦島太郎に見立てて名付けられた。
オオバオオヤマレンゲ(大葉大山蓮華)
モクレン科の落葉低木。このオオバオオヤマレンゲの近縁種で日本に自生するオオヤマレンゲの別名は、深山蓮華(ミヤマレンゲ)。天女花
(てんにょばな)。「大山」は、大群落のある大山(だいせん)連峰によるという説のほかに自生地といわれる奈良県と和歌山県の県境の大峰山
から付けられたとする説もある。蓮花は、蓮の花に似ていることから付けられている。
写真のオオバオオヤマレンゲとオオヤマレンゲの識別点は、雄しべが前者は写真のように深紅だが後者は黄色。