
ホシハジロやオシドリの性比は雄が雌の倍くらいいるような気がしていた。
昨日撮影したこの写真では偶然、雄10:雌5だった。
検索すると「NPO法人バードリサーチ」のHPに
“次に、実際に雌雄の生存率を調べた調査を見てみましょう。
Yuan-Hsun Sunさんたちが台湾中部の大甲渓で1999~2003年に実施したオシドリの調査で、メスのオシドリはオスに比べて生存率が
低いことが分かりました。幼鳥の性比はオス:メス=0.92:1でわずかにオスが少ない程度なのですが、成鳥は2.1:1で、オスの数が
2倍以上になります。さらに76羽のオシドリに発信機を付けて追跡調査をしたところ、12ヶ月生存率はオスが0.8なのに、メスは約半分
の0.44しかなく、最大の死亡原因は捕食でした。
メスの死亡は春から秋にかけて多くなっており、この時期のメスは、ヒナを連れている、換羽後の飛べない時期に単独でいる
(オスは換羽後群でいる)、つがいのオスによる防衛がないことなどが、高い死亡率の原因ではないかと指摘しています。
バードリサーチの性比調査の結果で考えてみても、Blumさんらが指摘しているように、雌雄が半々になっているマガモやコガモは秋から
つがい形成が始まっているので、メスもよい餌場にいられ、オスによって防衛されるために死亡率が低いのかもしれません。一方、
オス比率が非常に高いホシハジロは、春先になって、ようやくつがいでいるところが観察されるようです。子育てをするメスの身に危険が
多いことは想像が付きますが、つがい形成が早いかどうかも生存率を決める要因になるようですね。”
との記事を見つけた。