今日収穫したこのイチジクの夏果、収穫量は少ないが実は大きい。
「無花果」という漢字名は、花かを咲かずに実がつくように見えることから付いたものだが、実際は、このピンクのつぶつぶが花らしい。
イチジクの原産地はアラビア南部で「不老長寿の果物」とも呼ばれている、
ウィキペディアによると”原産地に近いメソポタミアでは6千年以上前から栽培されていたことが知られている。地中海世界でも古くから
知られ、古代ローマでは最もありふれた果物のひとつであり、甘味源としても重要であった。最近の研究では、ヨルダン渓谷に位置する
新石器時代の遺跡から、1万1千年以上前の炭化した実が出土し、イチジクが世界最古の栽培品種化された植物であった可能性が示唆されている。
日本には江戸時代初期、ペルシャから中国を経て、長崎に伝来した。当初は薬樹としてもたらされたというが、やがて果実を生食して甘味を楽しむ
ようになり、挿し木で容易にふやせることも手伝って、手間のかからない果樹として家庭の庭などにもひろく植えられるに至っている。”
イチジクの和名の前の由来は、次の3説がある。
①中世ペルシア語「アンジール anjir」の中国での音訳語「映日果」(インジークオ)がら更に転音。
②1ヶ月で熟す
③毎日1個ずつ熟すという意味の「一熟」が変化
「不老長寿の果物」と呼ばれているイチジクは、あのクレオパトラの若さと美貌の元だったという話もあるくらいでいろんな効能があるようだ。
具体的には、多量の糖分を含むほか少量のビタミンB1、B2、微量のビタミンC、そしてカルシウムや鉄分などを含んでいる。
また、ペクチンという食物繊維を含んでいるので便通を整える。生で食べるとより効果的だそうだ。また、痔にも効くらしい。
葉の根元を折ったり、実(花托)をもいだりすると、白い液が出て来るが、この白い液は、フィシンというタンパク質分解酵素で肉を柔らかくする
作用があるらしい。このために、タコや魚の目に1日数回塗ると2週間くらいで皮膚が柔らかくなり、芯が剥がれ落ちると言われている。ほかにも
水虫にも効くと言われている。
本題から少し話変わって、「イチジク浣腸」と付けられた由来は、無花果(イチジク)の実(実際には花托〈かたく〉を見て形が似ていること
から名付けられたという説が有力。しかし、このほか「日本家庭薬協会」のHPを見ていると
●イチジクの乾実は和漢薬の緩下剤として用いられていることより命名されたとの説。
●イチジクの果実が熱するのが早いことにより、浣腸の速効性を連想させるために命名されたとの説
もある。