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メガソーラー騒動 その2(質問書)

2016年07月21日 | メガソーラー騒動
日本の再生可能エネルギーの固定買い取り制度(FIT)は、原発事故を受け焦った時の旧民主党政権の置き土産のような代物だが、本年5月
「改正再生可能エネルギー特別措置法(通称改正FIT法)」が成立し、来年度の2017年4月から施行される。一方、再生可能エネルギー
先進国であるドイツでは2017年から廃止することが決まっている。
FIT制度により買い取った電気は、私たちが「賦課金」という形で負担する仕組みになっている。検索すると、平均的な電力使用量の家庭に
おける賦課金は毎月675円に達しているらしい。
ところで、太陽光発電施設について景観や安全上のトラブルが全国各地で発生しているため、改正法の施行後は、土地利用や安全性に関する
法令違反を懸念される事例については住民からの苦情を受け付けることになっている。また、一部の先進自治体おいて、すでに定めている
ガイドライン等を国としても作成する予定らしい。
しかし、私の住む自治体では、太陽光発電施設に関する規制の定めは全くなく、特に役所の許認可等は必要としない。悪く言えば野放し状態である。

今月16日の事業説明会において、太陽光発電施設の計画予定地の所有者から当該事業に対する問い合わせの再受付の申し出があったので、
以下のとおり質問した。

● 湿地の南側部分で太陽光発電施設用地を提供しようとしている民間企業に対して
1 搬入搬出路について
  搬入搬出に予定している道路は、○○町内の児童大半の通学路となっている狭隘な公道(△△・○○南線)である。また、自然豊かな湿地を
通るこの道路は、周辺住民の散策コースとしてよく利用されている。
  通常これだけの大型事業を実施するのであれば、仮設の通学路を設けるのではなく、仮設の搬入搬出路を設けるべきではないか。
  (児童の朝の通学時間は決まっているので、午前9痔以降に車両が通行するのであれば、問題は少ないが、帰宅時間は、学年やクラブ活動の有無
によって異なっているので、交通事故に繋がる危険性が高くなる。)

2 貴重な湿地の消失について
  このことについては、優れた景観の消失だけにとどまらず、湿地を破壊することにより○○団地の調整池としての機能が減少すると思われる。
事業実施区域と遊水予定地と主張している区域との面積比で影響は僅かとしている説明が、合理的に納得できない。
  また、○○団地排水機場のポンプ能力は十分でないので、これ以上の負担には耐えられないというのが現状である。景観及びこの事実については、
十分配慮されているとは思えない事業計画であるが、どのようなお考えをお持ちか。(ちなみに、貴社が開発した○○団地のキャッチフレーズは、
「豊かな自然とみどりのまち」である。

● 湿地の北側部分で太陽光発電施設用地を提供しようとしている徳島県住宅供給公社に対して
1 搬入搬出路について
  搬入搬出に予定している道路は、○○団地内の生活道路である市道である。
  特に角地となっている出入り口は、見通しが悪いため大型車両の頻繁な通行は大変危険である。通常これだけの大型事業を実施するのであれば、
仮設の搬入搬出路を設けるべきではないのか。

2 貴重な湿地の消失について
  地方住宅供給公社法第1条の条文に「居住環境の良好な……住民の生活と安定を社会福祉の増進に寄与することを目的とする。」と書かれている。
  しかし、貴公社が太陽光発電施設の建設地として賃貸しを計画している土地は、優れた景観を有した貴重な湿地である。湿地の持つ優れた機能の
重要性に気づい  た国や自治体は、従来の開発一辺倒な政策により、貴重な湿地を消失させた経験を反省し、莫大な予算を投じ、新たな湿地の
造成に力を入れている。
  また、この事業は、優れた景観の消失だけにとどまらず、湿地を破壊することにより、丈六団地の調整池としての機能が減少すると思われる。
事業実施区域と遊水予定地と主張している区域との面積比で影響は僅かとしている説明が、合理的に納得できない。
  次に、○○団地排水機場のポンプ能力は十分でないので、これ以上の負担には耐えられないのが現状である。景観及びこの事実については、十分配慮
されているとは思えない事業計画であるが、どのようなお考えをお持ちか。さらに、公共的な性格を有する貴公社が年間僅か約300万円の賃借料を
得るために、○○団地の調整池としての機能を持ち、優れた景観と動植物の宝庫となっている貴重な湿地を消失させる行為は解せないが、貴公社は,
どのようなお考えをお持ちか。

3 説明会での回答の趣旨について
  7月16日に開催された丈六団地住民との説明会の席上、「反対があれば計画を止めることはあるのか。」という住民の質問に対し、貴公社の理事が
「ありえる。」との見解を示したが、どの程度の反対があれば計画を中止するのか。
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