観・環・感

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種なしすだち

2007年07月15日 | 日記
栽培をしている親戚から職場の人がもらった種なしすだちのおすそわけにあずかった。
種なしすだちは、徳島県立果樹研究所が開発し、2004年に品種の登録を受けている。確か、翌年から農家にも苗木が供給されたと聞いているので、おそらく今年ぐらいから種なしすだちも普通のすだちと一緒に出回るのだろう。
ちなみに、まだ露地物ではなくハウス物だが、いずれにしても普通のすだちに比べて収穫時期が少し早いようだ。
種なしすだちの特徴は、普通7,8個ある種がない。その分果汁が多いし、絞っても種が入らないので便利だ。すだちは果樹にとげがあるので、収穫の際に気を使う。しかし、このトゲは樹齢が経つにしたがって小さくなるよういわれている。我が家も1本植わっており、毎年お盆過ぎに鈴なりになる。(盆を過ぎれば、露地物が一斉に出てくるので、価格は驚く程安くなる。)
中国四国農政局 徳島農政事務所のホームページから
”すだちは、ゆずの近縁種で、ゆずの偶発実生と推察される 徳島県原産の香酸柑橘である。色は濃緑色、切るとさわやかな香りがする。その独特 の香りと風味は、徳島県民の食卓に欠かせない郷土の味覚として広く親しまれている。
発生の起源についての詳細は、不明で、どの時代から栽培されたかも明らかでは ない。 すだちの呼び名については、現在では「すだち」または「スダチ」の仮名文字が多 く用いられ、販売面においては昭和56年から「すだち」に統一されている。”
徳島県のすだちが、いつ頃から栽培されたかは、はっきりしないが、伝承では私が野鳥を見に行っている大麻比古神社(鳴門市大麻町板東)の裏山のすだちの原木から県下に伝播したとのことである。
このため、「大麻山の見える所でないとすだちは育たん。」との言い伝えがある。露地物が出始める阿波踊りの頃には、よく冷やしそうめんや冷奴などに果皮をすりおろして使う。実が大きくなる9月頃には、実を横に二つに切って、さしみ、焼き魚、焼きまったけ(我が家では焼きしいたけ)、漬け物、大根おろしなどに絞って使う。
また、ビタミンCが極めて豊富で、リモネンという成分が醸し出す香味は、心気を調える効果があるらしい。成分としては、果皮に含まれる香気成分、果汁中に含まれる 糖、酸、ビタミンである。


ほぼ実物大(左が普通のすだちで、右が種なしすだち 種なしすだちの果皮表面の方は、つるつるしている感じ。)



上二つが普通のすだちで下二つが種なしすだち(このすだち種が少ない)

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