第18回 狂言ざざん座 6月24日 宝生能楽堂
番組
● 小舞 『海 人』 野村万作
● 狂言 『悪太郎』 悪太郎:月崎晴夫 伯父:石田幸雄 僧:破石晋照
● 狂言 『花 子』 夫:深田博治 妻:野村萬斎 太郎冠者:高野和憲
狂言師 深田が「花子」を披いた
狂言師として舞台に立ち 長く活動してやっと「釣狐」を演ずるのを許される
それから更に15年を経てようやく「花子」を演ずることが万作師から許された
「花子」は後半の独演独白が見どころ
花子は遊女 だが舞台には登場しない
夫に花子より 逢いたい という文が届く
夫は堪らなく逢いたいと思ったが妻の目が怖くてままならない
そこで一計を案じ 太郎冠者を身代わりに仕立て 喜び勇んで逢いに行く
しかし妻に見破られ 妻は太郎冠者になりすまして夫の夜帰りを待つ
明け方 夢見心地で帰ってくる夫
夫は 妻とも知らず 昨夜の出来事をトクトクと語る
黙って聞いている妻
やがて気づき 腰が抜けるほどに仰天する夫
怒り狂う妻・・・
六百年前も今も変わらない人間の情
面白かった