今思うと
恐らく ベジャールさんに
一番振り付けをしてもらった日本人は
自分ではないか
ネコの役も3回やった
祖父 小さんの
狸の噺なら 狸の了見にならなきゃいけねえ
という言葉を紹介しながら
らしさ を出すというのは
バレエも落語も同じだ と思った
芝居のように その役になりきるのではなく
自分のフィルターを通して ネコらしさを追求した
一方
ベジャール作品には
芝居のように演出されたものが多い という
せりふ はないが
内なる言葉だったり
動きが発せられる理由だったり
そういうものを内側に持つことで
外に発せられたときの
厚みが全然変わってくる
・・・産経新聞・・・