キヤノンのフルサイズ一眼レフ「EOS 6D MarkII 」が、8月 4日から発売され約1カ月半。
6D 初代ユーザーとしては、買い替えを検討しているところ。
値段が、なかなか下がりませんね。
価格.com の最安値(税込)で196,499 円(9/22現在)。20 万円を割ったあとほぼ横ばい。
もう少し安くならないかな~
買い替えの理由は、今使っている6D がシャッターの耐久限界(約10 万回)を超えてしまっていることが一つ。これは深刻です。いつ壊れるか分からない…
あとは6D MarkII の魅力。なんといってもフルサイズとしては軽量で、連写枚数やAF ポイントも増え、バリアングル液晶になりました。
一方で、APS-C機である80D のAFシステムをそのまま採用したためAFエリアが中央に偏りすぎている。4K 動画が撮れない。動画用のヘッドホン端子がないなど、いまイチの仕様も。
それに加えて、『低感度でのダイナミックレンジが狭い』というのがマイナス点としてあげられています。
早い段階から海外のカメラ関係サイトが指摘。(dpreview /デジカメinfo 1、dpreview /デジカメinfo 2 、DxOMark /デジカメinfo 参照)
『ニコンD750や、キヤノン5D Mark IV、80D に劣る。わずかながら初代6D よりも悪い』と。
海外ユーチューバーのレビューでも『6D よりノイズが多い』という指摘が多く、気になりました。
ウ~ム… 6D MarkII の画質、「正直どうなの!!」。
そこで、キヤノンデジタルハウス大阪に出かけて、持っている6D と撮り比べてみました。
◆6D MarkII と6D の画質比較
実写には、展示されている6D MarkII と自分の6D に、同店のレンズ「EF24-105mm f/3.5-5.6 IS STM 」を交互にセット、できるだけ同条件で撮影(角度が微妙にずれたのはご容赦を)。
マニュアル露出で何枚か撮ったうち、露出アンダーの画像をDPP でRAW 現像。
撮影後の補正なしです。(1/250秒、F5.6、ISO感度 400、ホワイトバランス:オート、ピクチャースタイル :スタンダード)
6D MarkII で撮影。
6D で撮影。
次にDPP で「プラス2 」明るくしてみました。よくある、露出に失敗したカットを救済するケース。
こうするとノイズが出やすくなるのです。問題になっているダイナミックレンジとも関連。
6D MarkII (+2 露出補正)。
初代6D (+2 露出補正)。
ノイズはどうでしょう。一部分をアップ。
(6D は等倍にアップ。6D MarkII は画素数が多く画像が大きいため等倍より縮小、同じ大きさに合わせています)
6D MarkII の方が、心もちノイズが目立つようですが、どうでしょうか。
ただ、ほんの微妙な差…
解像感については、画素数が多い6D MarkII の方が良さそう。
今回わざとノイズが目立つ設定で比較しましたが、店頭のカメラの初期設定「ノイズリダクション ON 」に戻すと、上の画像いずれもノイズは目立たなくなります。つまり、実用上は問題がないレベルだということ。
◆海外のレビュー
YouTube で6D II と6D の画質を比べている動画がありました。
[Canon 6D Mark II First Impressions & Dynamic Range Test - in 4k ](Zed ProMedia)
英語なので話していることは全くわかりませんが(情けない…)、画像を見ていると参考になります。
この中の1 シーン。左が6D 、右が6D II 。
6D II は、背景のザラついたノイズが目立ちます。しかし髪の毛などの解像感は高くてシャープ。
(Zed ProMedia)
「(写真を拡大した場合に)ノイズが目立つがシャープ」。どうやら、これが6D II の画質のようです。
これを承知で買うかどうかですね。