(富士フイルムが4月6日、モノクロフィルムと印画紙をすべて販売終了にすると発表。(富士フイルムのお知らせ 参照)
『需要の継続的な減少により安定的な供給が困難となったため』(富士の発表)、モノクロフィルムとして残っていた「ネオパン 100 ACROS」が、2018年10月で出荷終了。モノクロ印画紙の全サイズは、2020年3月までに順次出荷終了となるそうです。
一つの時代の終わりですね~
高校時代を思い出しました。
あちこちに出かけてモノクロ撮影、学校の暗室で現像・引き伸ばし。
作品を仕上げる時は、四つ切り印画紙をフェロ板にのせ、乾燥機にかけ…
(学園祭の写真展の人気投票では、あまり票が入りませんでしたけど、一応、“写真部長”だったんですよ。)
当時、モノクロフィルムの代名詞・コダックの「トライX 」は高いので、もっぱら富士の「ネオパンSS 」。いったい何本のフィルムを、大したこともないスナップに費やしたことか…
その後、カラーの時代も含めて、数えてみると40年近く、富士フィルムのお世話になった勘定です。
しかし今はもう、フィルム写真から離れて何年も。
使わなくなったフィルムとフィルムカメラ。郷愁と、いつか使うかも、という気持ちがあって処分しきれず…
いうまでもなくデジタルの方が圧倒的に便利です。
フィルムの粒状性をはるかに超えるまでになった画素数、画像補正の自由さ、高速連写、費用を気にせず何千枚でも撮れる、動画もOK、現像の手間がいらずネットにすぐアップできる…
はまりこんでしまうと、もうどうあってもフィルムには戻れませんねェ~
モノクロフィルムとなると、さらに遠い存在。
販売終了は、惜しいけれど、やむを得ないところでは。
もっとも富士フイルムには、まだフィルムカメラの「写ルンです」や「チェキ」が健在。
カメラ女子の人気も得て、これからも銀塩文化をしぶとく守っていくようです。
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