◇評価はいまひとつ
撮影したあとでピントを決められる「Lytro」。実写レポートが出てきました。
このカメラが普及した未来世界では「ピント? そんなものはあとでどうにでもなる。することはシャッターボタンを押すだけだ」という風になるのでしょうか。
未来のカメラを、テストした結果が出ています。(TechCrunch 2012年3月13日 )
この記事の結論はこうです。
メリット
■まったく新しいテクノロジーに触れて写真に対するコンセプトが変わる
■子供は喜ぶだろう
デメリット
■画質は平凡。撮影上のオプションは用意されていない(ホワイトバランス、露出など調整不可)
■表示は専用ソフト(現在はMac版のみ)以外ではできず、表示方法のオプションも限られている
いちばんの問題は筒状のカメラの後ろから除く画像があまりにも小さいことです。これは3月1日の記事でも書いたことですが、私が思うところでは、少なくとも倍ぐらい大きくして、縦横比率を正方形から横長にするほうがいいのではないかと思います。四角柱のデザインコンセプトは崩れるかもしれませんが。
上記テスト結果では「最大の問題はモニタのサイズだ。おそろしく小さく、解像度も非常に低い。タッチスクリーンになっているが、クリエーティブ・モードで焦点を合わせる位置を指示するのは難儀だ。再生モードにしても何が写っているかどうにか確認できる程度だ」とのこと。これは予想通りです。
さらに上記レポートではこう書いています「第一にこのカメラのレンズは画角があまり広くない。Lytroでは36mm相当と発表しているが、36mmセンサーのデジタル一眼カメラの35mmレンズの1.6分だと判明した。つまり45mm相当という計算になる。これは広角レンズではなく標準レンズの部類に入る」
つまり画角が狭い。ピントの自由度を強調するには広角画面でないとその良さが分からないのではないかということです。
テスト結果では、マイナス評価がほとんどでした。
◇スーパーマクロ
ところが、最後まで読まないといけません。
「クリエーティブ・モードを利用すると、これらの能力が改善される。ズームレンズにはスーパーマクロモードがある。」
「このスーパーマクロの能力には仰天した。Lytroによれば、このカメラはレンズに文字通り接触している対象にまで焦点を合わせることができるという。実際、作例にみるような超接写がごく簡単にできた。」
おそらく最短撮影距離がゼロに近いのでしょう。このような接写領域で、Lytroの焦点距離移動は面白いと思います。
花の超接写で、ピントを雌しべにあわせるのか、花弁のヘリに合わせるのか。撮ったあとで自由に変えられるのは、面白いですね~。
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