京都市伏見区の藤森神社で5月5日に催された駈馬神事を見てきました。
1200年前から伝わる伝統行事。神社の参道馬場を疾走する馬上で、さまざまな馬術の技を披露する、勇壮なものです。
大勢の観客が見守る中、参道入り口から拝殿へ向け疾走開始。
馬上で古くから伝わる技を競い合います。
戦いのなかで生まれた、日本独特の技。以下、神社のホームページによる詳しい説明を引用させていただきます。
◇ 駈馬の技(わざ)◇
一、 手綱潜り 敵矢の降りしきる中、駈ける技
二、 逆乗り(地藏) 敵の動静を見ながら、駈ける技
三、 矢払い 敵矢を打払いながら、駈ける技
四、 横乗り 敵に姿を隠して、駈ける技
五、 逆立ち(杉立ち) 敵を嘲りながら、駈ける技
六、 藤下がり 敵矢の当たったと見せて、駈ける技
七、 一字書き 前線より後方へ情報を送りながら、駈ける技
※ 他にも数種の技がありましたが、現在は行われていないそうです。
「一字書き」。
「横乗り」。
「逆立ち(杉立ち)」。
「矢払い」(蜘払いとも呼ばれるそうです)。
馬の速さはすごいもので、一瞬のうちに目の前を駈けぬけます。砂塵が舞い、迫力満点。
技を終えてもなかなか馬の勢いが止まらず、拝殿の前までで止めるのが一苦労のようでした。
技を披露したあと、スタート地点に戻る乗り手。
技は親から子へ伝えられ、三代にわたる例も。祭りの花形です。
駈馬は午後1時と3時の2回。今回は粘って2回とも撮影しました。
被写体としては、動きが大変速いだけに難しいですね。流し撮りも試みましたが…
案外、コンパクトデジカメの方がいいかもしれません(ピントが合う範囲が深い)。
一眼レフなら被写体に追従するAFが正確で連写速度が速いものが有利。もちろんプロ用、たとえばキャノンの1DXなら申し分ないでしょうが…
駈馬神事は同神社の「藤森祭」の一つ。参道では武者行列もありました。
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撮影カメラ・レンズ
Canon EOS KissX4
TAMRON AF 28-300mm 3.5-6.3 XR Di VC LD Aspherical[IF]Macro
撮影データ
シャッター速度優先AE (1/60~1/250秒)
AFモード ワンショット AF (*AIサーボAF使わず)
ISO感度 100~400
露出補正 +2/3~+1
画質 RAW
ホワイトバランス オート
ピクチャースタイル スタンダード
画像処理 Digital Photo Professionalで明暗、コントラスト、色の濃さ調整
*AIサーボAFについて 動く被写体に追従するオートフォーカスですが、使い慣れていないのと、直前に試したところピントがあやしかったので、使いませんでした(もう少しクセを知ってから使ってみようかと思っています)。なので、今回はワンショット AF。馬が来るまでに手前の参道で「置きピン」したうえで撮っています。
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