掲載が遅れましたが、奈良市の平城宮跡で開かれた平城京天平祭・秋「みつきうまし祭り」(10月29日~11月6日)の模様です。
平城京跡。遠くに見えるのは復原された第一次大極殿。
手前に広い仮設のスペースが。今後さらに回廊、南門、東楼、西楼などを順次復原していくための木材の保管場所だそうです。
第一次大極殿の前に設けられたステージ。
イベント期間中、さまざまな伝統芸能やライブ演奏が上演されました。
訪ねたのは10月5日(土)の午後で、快晴のもと、これから石見(いわみ)神楽が披露されるところ。
島根県浜田市からやってきた石見神楽(長澤社中)。
衣装が見事ですね~
衣装のアップ。ふんだんに金糸銀糸を織り込んだ絢爛豪華なもの。
石見神楽の演目は現在上演されているものだけでも30数種あると言われます。中でも「大蛇(おろち=八岐大蛇)」が有名ですが、これは別の「神武(じんむ)」という演目。
若き日の神武天皇が良き地を求めて大和にたどりつき、立ちはだかった豪族・長髄彦(ながすねひこ)の抵抗に苦戦しながら最後に勝利。大和平定・建国がなされるまでの物語。
背景の大極殿が最高の舞台装置になっています。
長髄彦との戦い。
長髄彦(右側)は黒髪が顔を蔽い、不気味な印象。
相手の抵抗が激しく、どうにも勝てないので神武側はいったん出直し、東側から“日の力”を得て攻め上ることに。
絶えず旋回しながら乱舞。衣装の早変りも見もの。
激しい立ち回り。
戦いに勝利した神武側。
初めて見ましたが、面白かったですね。
このあと、航空自衛隊の奈良基地開設60周年記念ブルーインパルスの展示飛行がありました。
ブルーインパルスの妙技は、前回の「ブルーインパルス in 平城京天平祭・秋」をご覧ください。
大極殿の鴟尾(しび)とブルーインパルス。
会場のブルーインパルスコーナーでは、奈良フライト記念ワッペンなど色々なグッズが並んでいました。
ステージでの次の演目は「天平十五年 五節の宴」。
「みつきうまし祭り」のイベント紹介によると、
『天平十五年、西暦742年
聖武天皇は群臣を内裏にお招きになり宴を設けられました
その際、橘諸兄が奏上し、皇太子・阿倍内親王御自ら五節の舞をお披露目なさいましたところご覧になられた元正上皇がたいそうお喜びになり、歌を三首お詠みあそばされました
~続日本紀より~』
というもので、当時の宴をファッションショー形式で再現したものでした。
舞を披露する女性たち。
気分はすっかり、1200年以上の昔にタイムスリップ…
宴の“案内役”をつとめたお二人。
ステージでは、さらに石見神楽「大蛇(おろち)」上演へ。
このあたりで、会場南側の「アートゾーン」も見ておきたかったので、そちらへ向かいました。
「花のアートゾーン」の記念撮影スポット。
「天平花絵巻」。
左で見ているのは、当時の衣装を着て体験している子どもたち。
「花の遣唐使船」。
「朱雀」をモチーフにした流木と植物による巨大オブジェ。
古代中国伝来の「五行説」をモチーフにした「花玉」が並んでいました。万物は木・火・土・金・水の5種類の元素からなるという説。
そのひとつ、流木を素材にした『木』。
花玉『火』。
花玉『土』。地球と地球の中の核をイメージ。
花玉『金』。
花玉『水』。
「奈良の酒と食を味わう」のもイベントの趣旨なので、次は会場西側の「天平にぎわいゾーン」へ。
奈良の地酒がずらり。
試飲コーナーがありました。
飲んでしまうと足元があやしくなるので、じっとガマン。
おいしそうでしたが…
天平の衣装を試着したり、当時の貴族の遊びを体験するコーナー。
大和肉鶏のもも串焼を試しました。
皮が硬めですが、焼くとパリパリしておいしいです。(製造はT・ファーム)
古代米に穴子をのせた「古代あなら寿し」(手前)、海老を乗せた「わさび葉寿し」(奥)にもトライ。
「わさび葉寿し」のピリッとした味が印象に残りました。(製造は梅守本店)
吉野杉などを使った工芸品も。
好天の土曜日ということで、お昼頃にはすごい人出。飲食ブースは行列が出来ており、これを避けて午後3時過ぎに食べに行ったところ、「完売」の店が次々に。
というわけで、“ 満腹”するまではいきませんでした…
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撮影カメラ・レンズ
Canon EOS 6D
EF24-105mm F4L IS USM
EF70-300mm F4-5.6L IS USM
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