◇「まき餌レンズ」を承知で
「シンデレラレンズ」と呼ばれるレンズがあります。
低価格なのに、高級レンズに劣らない性能を持ったレンズ。
キャノンでは単焦点レンズのEF50mm F1.8 II がその一つ。
このレンズを買った人が、性能の良さに驚き、ほかの単焦点レンズも次々欲しくなる…
なので、別名「まき餌レンズ」とも。
ま、そういうことは十分承知のうえで買ってみました。
アマゾンで8,563円。安いですね~。こんなに安いレンズはめったにありません。
EOS Kiss X4に付けたところ。レンズの重さはわずか130グラム。本当に軽くて使いやすいです。
こんなに安くて軽いのは、レンズの構成がシンプル(5群6枚)なため。普通は金属のマウント部分もプラスチック製です。
一眼レフは重いもの、というのは固定観念。こんな軽さで、きれいに写ればそれでいいのではないでしょうか。
35ミリフルサイズカメラでは50mmの標準レンズですが、APS-CサイズのKiss X4では80mm相当の中望遠レンズになります。 開放F値は1.8の明るさ。これが大きなメリットです。
◇良好なMTF特性
キャノンの製品仕様のページにあるMTF特性図でも、良好なレンズであることが分かります。とくにF8まで絞ると、コントラスト、解像度とも、極めて優秀。
不思議なことにMTF特性については、上位レンズであるEF 50mm F1.2L USMよりも良いという結果になっています。
EF 50mm F1.2L USMはいうまでもなくブランドの「L レンズ」。非球面レンズなど6群8枚の構成によって、収差をできる限り取り除いているはずで、同列には比較できないのですが、ヌケのよさ、シャープさでは、ひょっとしてEF50mm F1.8 IIのほうが上かも…
ただ、レンズは撮ってみないと分かりません。
実際に撮ってみることにしました。結果は次回に。
僕は、マクロが好きなので、エクステンション TUBU EFⅡを併用しました。
いい感じに撮れますよ。
初心者にはお奨めです。