つれづれ写真ノート

   カメラと写真 そして世の中の色々なこと---

シンデレラレンズで写す

2012年03月25日 | カメラ

安くても高性能

「シンデレラレンズ」といわれる、コストパフォーマンスに優れたレンズを試してみました。

キャノンのEF50mm F1.8 II 。

コンパクトで、しかも高性能。

愛用しているタムロンのAF 28-300mm 3.5-6.3 XR Di VC LD Aspherical[IF]Macro(左)と比べるとその小ささが分かります。

素晴らしい明るさ

日曜日で賑わう大阪・ミナミのなんばパークスへ。

絞り優先AE (F1.8 シャッター速度1/4000秒)ISO感度100

 

日中、絞り開放にすると、シャッタースピードはなんと1/4000秒に!

レンズが明るすぎて… NDフィルターがいるのか!(冗談です)

こんな体験は初めてです。F1.8 あるいは1.4という明るさは、撮る人に新たな可能性をもたらすのではないかと思います。

絞り値とシャッター速度の選択肢のなんと広いこと。今から思えば、F3.5とか、5.6とか暗い世界で生きてきたのだなあ…

レンズの明るさ、それだけでもこのレンズはものすごい値打ちがありますよ。

絞り優先AE (F5.6  シャッター速度1/100秒)  ISO感度100 露出補正 +1

 

なんばパークスは花と緑のあるファッションストリート。

しばし花のスナップをご覧ください。

絞り優先AE (F1.8  シャッター速度1/4000秒)  ISO感度100

絞り優先AE (F1.8  シャッター速度1/125秒)  ISO感度200

これは花屋さんです。快く撮影をOKしてくれました。

絞り優先AE (F1.8  シャッター速度1/250秒)  ISO感度200  露出補正+2/3

可愛いいミニブーケです。色がしっかり乗る感じですね。

ズームの方がボケるのはなぜ

レンズの比較をしてみました( 画像をクリックすると拡大します)。

 

EF50mm f/1.8 II

 

 

TAMRON  AF 28-300mm

f/3.5-6.3

いずれも絞り優先AE (F8.0 シャッター速度1/400秒) ISO感度100

 単焦点レンズは背景がボケるのが特長のはずですが、比べてみるとズームレンズの方がボケていました。

タムロンの描写がソフトなのは分かっていますが…どうもよくわかりません。

 

欠点もあるが暗所に強い

絞り優先AE (F1.8 シャッター速度1/4000) ISO感度100

ボケが美しくないと言われているEF50mm F1.8 II。とくに右上のボケが美しくありません。これでは、花の写真として全くだめですね。

いわゆる二線ボケというのか、ぼんやりとはボケず、輪郭が目立ちます。

絞り優先AE (F1.8 シャッター速度1/400秒) ISO感度200

点光源のボケですが、やはり輪郭が気になります。

 

絞り優先AE (F2.2 シャッター速度1/250秒) ISO感度200

絞りこむと、絞りが5枚羽根なので、ボケも5角形に。

(高級レンズは8枚羽根などにして、ボケを丸くしています。このあたり、差が出てきます)

 

だんだん見方が辛くなってきたところでランチタイム。

絞り優先AE (F8.0 シャッター速度1/15) ISO感度400

イタリアンのブッフェ。かなり暗い店内でしたが、これぐらいの露出で撮れるなら楽な方です。これまでなら絞り開放、ISO1600程度でしか撮れないことが多かったので。

F1.8のレンズは偉大ですね。

絞り優先AE (F1.8 シャッター速度1/320秒) ISO感度200

こういうアンダー気味の被写体も写す気になります。

 

絞り優先AE (F8.0 シャッター速度1/30秒)ISO感度200

なんばパークス、キャニオンストリート。

 

絞り優先AE (F8.0 シャッター速度1/60秒)ISO感度400

モデルの藤井悠さんが出演、ファッションについてのトークショーがありました。

「撮影禁止」だったのですが、要するにパブリシティの問題でしょうから、これぐらい離れて撮ればいいでしょう。

 

試してみた感想

(あくまでAPS-Cカメラでの感想。フルサイズ機ではまたかなり写真の印象が変わるでしょう。たとえばボケはもっと大きくなると思われます)

  • レンズの明るさが何よりのメリット
  • 暗いところでの画像の調子はいい
  • カラーの色乗りが良い(乗りすぎる感じも)
  • 全体的に画像はシャープ
  • 背景のボケに柔らかさがない(2線ボケ)
  • ヌケの良さは背景が大きく影響(2線ボケの目立つ背景ではダメ)
  • AFは超音波モーター(USM)ではないので、ジ―ジ―という音がする
  • 合焦はさほど遅くないが、「迷う」場合がある。暗いところではピントが甘い傾向。
  • プラスチック製の外観がチープに見える(私自身は気にならない)
  • 軽くて扱いやすい

EF50mm F1.8 II――欠点も把握した上で使えば、いい絵が撮れそうなレンズです。

解像度については完全に確認しきれてないので、たとえば三脚立ててライブビューでピントを厳密に合わせたら、どこまで解像するか――そんなことも考えさせるレンズ。まだまだ使う楽しみがあります。それから、逆光の場合どうか、まだ試していません。

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撮影カメラ  EOS Kiss X4 (レンズの写真はリコーCX1)

        ピクチャースタイル  スタンダード

        ホワイトバランス   オート(レストランの写真は「白熱電球」)

 



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