世界最高といわれるツァイスの「 Otus 1.4/55 」が、いよいよ5月29日から国内で発売されます。(ツァイス日本のページ)(発売するコシナのページ)
コストやサイズなど一切の妥協を排し、ツァイスの1世紀以上にわたる光学技術の粋を集めて開発された最高級レンズ。
35mmフルサイズ対応、キヤノンEFマウント用(ZE)とニコンFマウント用(ZF.2)の二種類。焦点距離55mm、開放F値1.4、マニュアルフォーカス。価格約40万円。これを買えるのはどんな人なんでしょう。(写真はニコン用、フリー画像)
デジカメWatchに、『Otus 1.4/55---カールツァイス入魂のモンスターレンズ』という記事と最新の作例が出ていました。
実写に使ったカメラはニコンD800E。このレンズとカメラは、現時点で35mmデジタルカメラが望みうる最高の組み合わせ。
作例は、香港のビル群の遠景描写から始まって、植物やスナップのボケ味、逆光耐性、夜景、猫、オートバイ、点光源… と、気になるところは大体チェックしています。
それぞれ、一つずつ等倍に拡大して見て行きました。
香港の遠景は、天気が今一つだったのが残念。しかし、このレンズのすごい解像度は分かります。絞りF5.6~8あたりが最高の切れ味では。
が、「オッ」と思ったのが、画面左下隅に見える船の白い窓枠。ほんの少し倍率色収差が出ているような… 。さすがのOtusも収差「ゼロ」ではないんだな… と思いました。
ボケ味については「素直なボケ」。サーフボードの写真がきれいです。ただごく一部で、2線ボケの部分も。
夜景では、軸上色収差による窓の明かりや灯火のパープルフリンジが皆無! 驚異のレンズです。
とにもかくにも、解像度が並みではありません。これまでにも色々な作例を見ては圧倒されています。
Otus 1.4/55の作例としては、flickr のページにアップされているものがポピュラー。最近、渓谷の写真が追加されました。
少し前のものでは、Kristian Dowlingというカメラマンが、ニコンDfで撮ったページやライカM(type 240)で撮ったページ、さらにニコンDfによるモノクロのページがあります。
それにしてもライカMでの作例なんて、ゴージャス!(庶民としては、ついお金の話に… )
買うあてはない高嶺の花のレンズですが、何とか試写する機会に恵まれたいものです。
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