つれづれ写真ノート

   カメラと写真 そして世の中の色々なこと---

これが水彩? 認識新た

2012年03月28日 | イベント

もともと絵が好きだったので、写真を撮る合間に、美術の展覧会を見たくなることがあります。

3/22に大阪・天王寺美術館にぶらっと立ち寄り、「関西水彩画展」を見たときのこと。

第68回関西水彩画展の会場。

美術展は一般に写真撮影禁止のところが多いですが、今回は事務局に申し出るとOKに。氏名を記入したうえで、撮影許可証を貸してもらえました。

入ってちょっと驚いたのは、大作、力作がずらりと並んでいる会場風景。

水彩画と言えば、軽い筆さばきで描いた淡彩という先入観がありましたが、全く違っていました。

「これが水彩画?」と思うような作品ばかり。まるで油彩、あるいは日本画のようです。

斉藤忠臣さんの「雨の横断歩道」(関西水彩画展賞)

雨にぬれた道に映える街の光が美しく表現されています。まるで油彩のタッチのよう。

以下、目にとまった作品をいくつかご紹介します。受賞の有無は参考にしつつも、あくまで自分の好みで選んでいます。また、一部の作品は額のガラスに光や人の影の写りこみがありますが、ご容赦ください。

小杉政子さんの「暦日」(関西水彩画展賞)

古びた家屋というテーマはよく見かけますが、絡まる蔓が面白いですね。赤い実はカラスウリかもしれません。

内村美紀子さんの「雨上がりの屋久島」(大阪市長賞)

ソフトな、癒される緑です。

長瀬庄衛さんの「蘇州・南顕子巷」(委員賞)

驚くばかりの細かい描き込み。ご自分の画風を確立されているようです。

木谷徹さんの「飄然」(大阪府知事賞)

渋い画風。近づいて良く見ると下地の細かい起伏が味を出しています。

三浦繁さんの「dock黄昏」(大阪市教育委員会賞)

写真で言う額縁構図に似ています。暗めの鉄骨に縁取られた向こうにある、明るい色彩の分割。

小西修子さんの「黄昏」(大阪市教育委員会賞)

のびやかで、おおらかなタッチ。色彩も楽しそうです。こういう感じは写真ではなかなか表現できません。写真は細かいところまで写りすぎてしまう。

天野紀美恵さんの「街」(会友努力賞)

現代的な作品。水彩でもこんな表現が可能だということを教えられます。

南英子さんの「森の中で」(会員推挙)

手法といい色彩といい日本画を思わせます。こういう色合いは好きです。

久保多貞夫さんの「揺れる濁り水」(会友努力賞)

写真ではありません。美術のジャンルでいうスーパーリアリズム。

こういう作品を見ると、うなってしまいます。いやはやすごい技量です。

 

ほかにも取り上げたい傑作がたくさん。水彩画の世界を改めて見直しました。

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美術館の外に出ると、建設中の「あべのハルカス」が見えます。

高さ日本一、300メートルの複合商業ビル。近鉄百貨店のほかホテル、オフィス、美術館などが入る予定で、2014年春の完成を目指しています。300メートルというと、頂上は雲に達するそうですよ。

27日には、高さ200メートルに到達、報道関係者を対象に内覧会が開かれました。

こういう建設工事が進んでいることもあってか、先日、阿倍野の地価が上がっているというニュースがありました。

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撮影カメラ   リコーCX1  オート撮影

 

 



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