現在横浜市で日本脈管学会が開催されています。脈管専門医の更新のためにセミナーを受講中ですが、最初のセッションでは腹部大動脈瘤のEVAR(ステントグラフト挿入術)後の瘤が拡大するか、縮小するかの因子の検討の講義があり、たいへん参考になりました。EVAR術後には、瘤内圧は術前の6割くらいに低下するので、これによって破裂が予防されます。しかしゼロになるわけではないので、この圧と瘤壁の因子によって縮小や拡大が影響されるそうです。血管の進展性が低いと瘤拡大が起こりやすい、また腎嚢胞があると、腹部大動脈瘤が有意に発生しやすく、これは弾性繊維の弾性が低下していることが関与しているそうです。また炎症も壁の性状に関係し、高感度CRPが高いと有意に拡大しやすいそうです。炎症を抑えるスタチンを投与すると拡大を遅らせることができるようです。非常に勉強になりました。
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