巨大戦艦が、小さなドローンに翻弄されて為す術もなく自爆した。
旗艦「モスクワ」は、黒海艦隊の防空網で完全防御されていた。
だからミサイルに限らず、飛来する物体を打ち落とすべく「AK630」。
こんなレーダーシステムで、完全防御していたはずだったとか。
ところで重厚長大なロシアのレーダー網AK630。
それが、ハエ・蜂のようにブンブン飛び回るバイラクタルに攪乱、翻弄され・・・。
小物に気を取られている間に、ウクライナ軍の対艦ミサイル「ネプチューン」の直撃に遭遇。
そんな可能性があるようだ。
更に、もう一つ。
ラジコン飛行機のように小さな軍事用ドローン・バイラクタルTB2。
重量がわずかに22Kgのレーザー誘導型の小型ミサイル「MAM-L」を4本搭載できるが・・・。
これを旗艦「モスクワ」に打ち込んだ可能性もあるようだ。
ところで旗艦「モスクワ」付近の空間には、レーダーの電波を攪乱させるべく・・・。
第2次世界大戦期から運用の古典的な導体ダミー(チャフ)が散布されていたらしい。
一方の小型ミサイルは、2020年代のレーザー光誘導式の最新版。
旧ソ連型の古典的ミサイル攪乱戦術には、通用せずに「モスクワ」を直撃可能だった。
重さ22Kgの小型ミサイルでは、ドローンの攻撃は可能だが・・・。
旗艦モスクワ上では、火事程度で済むはずだったらしい。
ところでこの旗艦は、旧ソ連型のこけおどしでも威嚇が大事という・・・。
いわゆる「弱い者いじめ戦艦」という異名を持っていたそうな。
そして旗艦モスクワの甲板上は、左舷右舷双方に2列4基ずつ8基。
合計16基の「P-500Bazalt」対艦ミサイルがこれ見よがしに並べられていた。
まるで狙って下さいと言わんばかりに誇示する佇まい。
これをドローンが狙って、小型ミサイルを撃ち込んで命中。
そして沈没というお粗末な景色に変貌・・・トホホ。
P-500ミサイルは1963年、キューバ危機の直後に設計された・・・。
「フルシチョフ体制」ソ連のミサイルだと言うじゃないか!
既に「還暦」のクラシック・タイプなんだって!
情報に弱いんじゃなくて、情報機器をないがしろにして来た馬鹿プーチン。
旧ソ連式の兵器(人力車)を駆使して頑張ってちょっ!
5月9日の戦勝記念日は、プーチンの泣き面が目に浮かぶなぁ。