健保組合が解散危機

健康保険組合連合会(健保連)が、解散の危機にあるようだ。
大企業の会社員等が加入する健保組合の今年度予算集計を公表。
それによれば、赤字になるのは1,389組合の6割超。

平均保険料率は、前年度比0.051ポイント増の9.215%と11年連続で上昇。
約23%の313組合は中小企業向けの協会けんぽの保険料率(平均10%)。
それを上回って解散してもおかしくない状況だとか。

高齢者医療への負担の増大が、財政悪化の要因・・・。
解散が広がれば、協会けんぽへの補助金(税金)の投入も膨らむ。
健保連によれば、組合員が納める保険料の総額は前年度比2.07%増の8兆1,010億円。

うち約半分の4兆1,403億円は「法定給付費」として・・・。
組合員や家族が受診時の窓口負担を超える部分として支払われる。
約4割の3兆4,925億円は、高齢者の医療費を現役世代が負担する分として使われる。

ただし、団塊の世代が全員75歳以上になる2025年には・・・。
この割合が5割を超すと見込まれるとか。
今年度も2割以上の283組合では、既に法定給付費より高齢者向け負担の方が大。

高齢者向け負担増を賄うために保険料率が上がり、協会けんぽを超えた場合・・・。
解散して協会けんぽに移行した方が組合員の負担は軽くなる。
だが、協会けんぽへの国の補助金が増え、健保組合が実施の人間ドックや特定健診。
それに対する助成等の恩恵を加入者が受けられなくなる可能性もあるらしい。

高齢化に伴って医療費の増大。
限界集落という言葉は、美しい国全体を包み込む景色。
このままでは国民皆保険は、崩壊する危機に直面するらしい・・・。
安倍クン！良い知恵を出して国民に忖度してっちょ！