注目を集めているマリウポリ東部のアゾフスタリ製鉄所。
この製鉄所は、東京ドーム235個分の敷地があるらしい。
そしてその地下には、要塞と形容されるシェルターが建設されているそうな。
プーチン皇帝は完全制圧と言うが、ここに2,000人のウクライナ兵が立て籠っている。
そのことは、プーチンも認めているようだ。
ところで、ロシアの国防相は、プーチン皇帝と面会しマリウポリの制圧を報告。
市内には8,100人以上のウクライナ側の部隊がいた。
そして既に4,000人以上を殺害し、1478人が投降。
残る2,000人以上が製鉄所に立て籠っているとした。
ただ、製鉄所の周囲をしっかりと封鎖しており、攻略まで3、4日くらい必要とした。
これまでのプーチンなら、更に攻撃を続けろと命令するはずだった。
ところが、露軍や親露派武装勢力による製鉄所内への突入は無意味だとした。
製鉄所の地下回廊に入り込む必要はないと命じたそうな。
代わりに製鉄所の封鎖を続け、立てこもる戦闘員に改めて投降を呼びかけよと指示。
地下に潜る必要はない、1匹の蝿すら出られないように封鎖せよ!
これ以上の攻撃は得策ではないから、中止を命じる。
ロシア兵士や将校の命と健康を守らなければいけない。
マリウポリの作戦は成功した・・・おめでとうだって!
ところでアゾフスタリ製鉄所の地下は、堅牢な要塞のようだ。
第二次大戦後の冷戦下、東側諸国の一員として・・・。
ソ連と共に西側諸国と対峙していたウクライナ。
核戦争等の非常事態に備え国内にシェルターを建設していたそうな。
アゾフスタリ製鉄所の地下空間は、その代表例だという。
頑牢な地下要塞だが、冷戦終結後は製鉄所の巨大な地下空間は「歴史の遺物」。
そんな遺物として、半ば忘れ去られていたとか・・・(続く)。