ところが2014年のクリミア危機で、この製鉄所の地下空間の価値が見直された。
ロシアが大軍を率い、ウクライナの領土だったクリミア半島を実効支配。
危機感を覚えたウクライナ政府は、アゾフスタリ製鉄所の地下空間に着目。
シェルターを再び使えるよう整備し、更に増築していた・・・。
精鋭部隊の「アゾフ大隊」を中心とするウクライナ兵だけでなく・・・。
避難できなかったウクライナ国民が、製鉄所に逃げ込んでいるそうな。
地下に居住空間があるだけでも驚きだが、病院や検査施設もある。
おまけにカフェ、バー、園芸場さえも存在するんだって!
識者の説明は続く・・・。
地下シェルターを守るコンクリートの厚さは、なんと最大で7m。
ロシア軍が、アゾフスタリ製鉄所に地中貫通爆弾(バンカーバスター)を使用したが・・・。
この爆弾は、コンクリートだと、せいぜい7mしか潜り込めない。
それだけ厚いコンクリートがあるのは、敵の攻撃を想定。
できる限りの防御を計画していたことにほかならないという。
これほど堅牢なシェルターなら、製鉄所内部の兵士を掃討できない。
そんなプーチン皇帝の負け惜しみが聞こえてくるようだ。
また、本来であれば、地下に潜むウクライナ兵を攻撃するには、化学兵器が最も有効。
例えばサリンであれば、空気より比重が重いので、どんどん地下に進む。
こんな化学兵器の使用は、どうなるんだろう?
それにしても科学兵器使用は、ヤバいよなぁ。
ところでプーチンは、製鉄所を蝿1匹すら出られないように封鎖せよと指示した。
でもねぇ、東京ドーム235個分の敷地がある製鉄所のことだ。
どう考えても無理筋と言うものだよねぇ。
加えて識者は、こうも指摘する。
たとえロシア軍がマリウポリを制圧したとしても・・・。
それだけでは、勝利を意味しない。
戦術的には勝利しても、戦略的に敗北する・・・。
戦争が長引けば長引くほど、ロシア軍は不利、ウクライナ軍が有利なようだ。
一刻も早くドローン等の新兵器を駆使して、ロシア軍を殲滅して欲しいなぁ。