続く事件は、令和元年9月、茨城県境町で一家4人が殺傷された事件。
金品を物色した形跡がなく、茨城県警は当初、顔見知りの犯行とみて捜査。
周辺に防犯カメラはほとんどなく難航したが、周辺の不審者情報等から容疑者の存在が浮上。
スマホの解析結果から現場周辺を検索した履歴や付近を撮影した画像が確認された。
結果、茨城県警は今年5月、夫婦への殺人容疑で被疑者を逮捕。
さらに同月、京都府警も頑張る景色。
平成23年3月に死亡の男性への殺人容疑で、男性の息子で医師を含む男女3人を逮捕。
医師は昨年7月、ALS(筋萎縮性側索硬化症)の女性患者に対する嘱託殺人容疑で府警に逮捕されていた。
ところで遺体は、司法解剖されないまま火葬されていた。
しかし、被害者が亡くなる前後、医師と共犯の母親との間で殺害をほのめかすメールのやり取りが判明。
転院と称して連れ出し、殺害した疑いが浮上したそうな。
殺人等の重大事件の捜査では通常、供述やDNA型鑑定。
あるいは指紋、防犯カメラ映像といった証拠が重要になる。
しかし今回の事件では、いずれも決定打としては乏しかった。
かつて「証拠の王様」は、当事者による自白だった。
犯人しか知りえない「秘密の暴露」があるからだ。
今回の一連の事件は、昔であれば逮捕できなかった事件だが・・・。
デジタル証拠が俄然脚光を浴びる展開である。