グッドぐんま 2

ぐんま大好き! 群馬のちょっとイイものや身近な自然を再発見

エナガの巣 その後・・・

2010年04月21日 21時41分17秒 | バードウォッチング
嶺公園で見つけたエナガの巣のその後についてです。
3月14日の探鳥会の時にはまだまだ建築中でしたが、3月18日に見に行ったところ、外観はほぼ完成していました。

3月18日


このエナガのペア、あまりにも無防備な場所に巣を作っていたため、外敵に襲われるのではないかと心配でしたが、このまま無事に産卵、そして育雛、巣立ちと順調にいくことを期待していました。

しかし、不安は的中・・・
3月28日に巣の様子を再度見に行ったところ、巣の上部がむしり取られたように壊され、中の羽が飛び出していました。
カラスにでもやられたのでしょうか。まぁ、周囲から丸見えの場所でしたのでこうなる運命だったのかも知れません・・・。

3月28日


巣のそばの枝に卵の割れた殻が引っかかっていました。多分エナガのものだと思います。すでに産卵していたのでしょう。


エナガの壊れた巣を回収することにしました。エナガがどんな材料を使って巣作りするのかを確認したかったからです。

回収したエナガの巣の一部

主な巣材は、コケと鳥の羽。一部、細いビニールひもも混じっていました。

巣の外側は、コケに繊維(クモの巣など)が絡めてあり、しっかりとしています。



巣の中に詰まっていた鳥の羽


野鳥の羽ハンドブックで調べたり、師匠にも見て頂いたりして、この巣に使われてた羽はほとんどがコジュケイのものらしいことが分かりました。






野山を歩いていても落ちている鳥の羽を目にすることはあまり多くありません。エナガが落ちている鳥の羽を探すのはさぞかし大変だろうなぁと思っていましたが、エナガは巣に使う鳥の羽を一カ所で調達しているようです。
オオタカなどが狩りをした現場には、獲物の羽がたくさん落ちています。エナガはおそらく、そういう場所から羽を拾ってきたのでしょうね。

ビニールひも

ゴミも利用しているのですね。


先日の日曜日に嶺公園に行った時にも、またエナガの巣を見つけました。
今度は地面に落ちていました。

これもカラスなどの外敵にやられてしまったのでしょう。

この巣にも、コジュケイの羽が使われていました。


可愛いエナガも子孫を残すのには苦労しているのですね。


【おまけ】
今日は晴れて暖かでしたが、風がとても強かったですね。
その風に飛ばされてしまったのか、小鳥の巣が落ちていました。
メジロの巣だと思います。

シュロの毛をきれいなお椀型にしています。

側面には鳥の羽や細い毛糸くずも使われていました。


ところで、エナガやメジロのような巣を作る小鳥は木にかけられた巣箱は利用しません。巣箱を利用するのは、樹洞に営巣する性質のあるシジュカラやヤマガラ、ゴジュウカラ、スズメなどです。