一昨年か。
奈良の唐招提寺で初めて 楸の花を見た。
何の花か名前を知らなかった。
お寺の職員にたづねて 「楸の花」 きささげの花と知った。
ノウゼンカズラ科の落葉高木。
良い匂いがする。仰がなければ見れない大きな木であった。
今日の読売新聞の「四季」欄に載っている句。
☆ 楸や空無の果ての靑山河 佐藤鬼房
師の加藤楸邨の追悼句だそうだ。
おりしも楸が青々と茂る。楸邨を失って虚しく広がる夏の山河。追悼句は互いの生涯をかけて詠む。
限られた短い文章の中で句の評価を綴る。櫂先生の仕事の大変さに想いをはせつつ、「四季」の鑑賞文を読む毎日だ。
🌲 楸を鑑真和上に見せたきや
こんな句を詠んでみた。
おりしも私が行った時は楸の花が咲いていた。
牛蛙が鳴いていた印象の方が深い。
🐇 鑑真和上ちとうるさいぞ牛蛙
楸の句はおちおち想い出そう。何句か選はされたが直ぐに頭に浮かんでこない。
( 安倍総理の批判ばかりをやっていない。時に俳句愛好者に戻る。)