老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

   心臓の検査

2019-12-11 16:41:25 | 俳句

 

 

朝8時に家を出て一時間ほど前に帰ってきた。

家から医大まで自動車で30~40分かかった。ラッシュアワーにひっかかる時間でいつもより交通量が多く、運転の荒い人も多い。診察の予約は11時で9時までに受け付けて検査をして下さいとの支持にもたっぷりと時間の余裕はある。

検査で終われば幸い。又悪くなっていて入院ともなれば大変だ。そんな心配が時々心の中に、、、

 

   

 

医大の入り口にはクリスマスツリーが。少し地味だ。この季節に入院をしたことがある。真夜中に病室を抜け出して、誰もいない吹き抜けの玄関ロービーのツリーを見にきたことがあった。

今まで数えきれぬほど入院をした。何時、何の病気で入院をしたか憶えていない。いつも幸いなことに元気を取り戻し退院をした。

家族の元に元気で帰れぬ人を何人も、、、

 

   

 

二階へ検査に行く。

検査室を通りすぎて病棟へ続く廊下に水彩の優しい風景画が展示されていた。

 

   

 

医師や入院患者が行き交う長い廊下。

おおかたの人が素通りをする。身体に病を抱えていると絵を見る力の無い人も忙しい医師や看護師、しかし心を癒された人もいただろうと思いつつ、鑑賞をさせてもらった。

どこかで見た風景が、、、

 

     

 

一番に心をひかれたのが、この雪景色。懐かしく既視感がわきおこる。他の作品もしかり。現地を訪れたい気持ちになる。

作者はこの大学の非常勤講師だそうだ。

 

検査の結果が判る間を楽しんだ。

 

心臓の方は心配がなかった。心臓の痛みはストレスからも起るらしく激しい運動の後でなくとも寝ていても痛くなるらしい。夢の続そのまま痛みが、、、ニトロを貰う。

一年に一度は検査をしましょうと医師。

いつも思う医師の優しさ。どの医師も医大でどんな教育を受けるのか。とくに倫理観が素晴らしい。私よりもっと老いた人も若い人も同じように接し優しい言葉で応対をする。相手の命に正面から向きあう。少なくとも私を診て下さっている医師の方々は素晴らしい人格者だと思うのだ。有難く感謝をしている。いつも。

 

 

         探鳥会一人が隼とらへけり

         イタチ罠仕掛けてありぬ庫裡の裏

         室の花波形きれいな心電図

         小春凪二個さくら貝見つけけり

 

待時間に愚作を詠む。

 

 

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  屋島少年の家   プライベートビーチ

2019-12-10 16:32:02 | 俳句

 

 

     

 

今日は暖かだった。買物の帰りに家には随分と遠回りのドライブをする。

屋島東町にある屋島少年の家を通りかかる。最近は来ていない。お天気も良い。暖かだ。道路から3~4分の径を海に向かって下る。そこに少し寄って浜辺の散策をした。エメラルド色をした波の色。綺麗だ。

今までこの場所をブログの写真に載せたことはあるが、知っている人だけが静かに楽しめば良いと秘密にしていた。独り占めをして置きたい場所だから。

対岸は源平の合戦で源氏側が舟を隠した「舟隠し」だ。広い意味での屋島の檀ノ浦である。

 

  

 

少年達がカッターの練習をするためのカッター乗り場。小さな舟が二艘繋がれている。

漕艇庫から続く舟を曳くための線路が続いている。

春、夏、初秋、少年の家でされる訓練の間は我々はこのビーチに来るのは遠慮をし、冬でも暖かな今日のように風の無い時を見計らい、遊びに訪れる。貝殻を拾うのが目的だ。

 

  

 

靑鷲だろうか?沖を行く船を見ているのだろうか。カモメも群飛んでいた。

いくら秘密に?しても毎年、ここで自然教育を受けた青少年達は知っているであろうこの美しい海で訓練が終わればそれっきりか、彼等彼女達に平常時には逢ったことは無い。

私のように無粋で偏屈な趣味を持っていないのだろう。

 

     

 

一生懸命に目を凝らしてこれらの貝を拾った。さくら貝が二個。何とラッキーな事。

 

            

 

海辺から見上げる別荘と思える建物。

 

          

 

レストランとおぼしき建物。会社の寮。

レストランの客はこの景色が売り物になっている筈。見て楽しむだけなのか、それとも恋人同志海辺を歩いているのに私が出合わないだけなのかもな。

 

         

 

垣間見える別荘は興味がしんしんだけれど遠くから写真を撮らせてもらうのみ。

 

 

 

     

 

            竃猫胡散臭ぞやつら無視  、、って顔をしている

 

ここは普通の住宅か。この猫ちゃんが暖かい部屋の窓辺から通りかかった私達をじっと見つめていた。

 

             

 

紅葉の樹々に覆われた家、又はセカンドハウスが沢山建っているこの周辺。

車さえ持っていればこの上もないロケーションの場所。

 

 

                小春凪そのかみ舟を隠す湾

          漕艇庫に砂吹きだまる冬館 

          亡き犬に逢える浜辺や冬ぬくし

 

      

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  屋島 界隈(裏通り) 

2019-12-09 15:20:30 | 俳句

 屋島神社又は讃岐東照宮と呼ばれている神社を見上げる。

屋島の全山は、おおかたは雑木紅葉。冬をむかへてはなやかさは無いがそれなりに綺麗だ。

 

讃岐東照宮への下馬場。

殿さまが東照宮への参詣の際馬を降りる場所。

石段を登って中腹の屋島神社の社務所の前に馬繋の石の柱があるから、ここはご家来衆の下馬場か。

この讃岐東照宮へは 琴電屋島駅を降りて、ゆっくり歩いて10分もあればよい。

観光客がつい見落とす神社だ。屋島へ来ればここ讃岐東照宮へも足を運んでほしい。

 

この讃岐東照宮へ行く道すがら、以前は賑わっていた場所を昨日は歩いた。

 

    

 

私の記憶のケーブルカーが痛みに今にも鉄の塊かけになり、保存されている。保存~いいえ~放置されていると言うのが正確?

地域猫がいるらしく、ケーブルの乗り場の階段にいつも猫の餌が山盛りに置かれている。

十数年前までは屋島の山頂へは、観光客はケーブルカーを利用をしていた。

今では自家用車で山頂まで10分ほどのドライブコースを利用すれば簡単に登れる。

時代の変遷でこのケーブルカーは自然に廃止をされた。

賑わっていたケーブルの駅前も廃れてしまい、この辺りは静かな住宅街となっている。

 

    

 

ケーブルカーの駅の附近には、遍路宿が今もある。

名残りと云えばこの建物くらいで昔を知っている人はさぞ淋しい光景だろうなぞと思いつつ歩いた。

信心の人の昔からの馴染のお遍路さんが利用?をしているのかな~。看板があがっている。

その他の昔はお宿だったと想像できる古い家が。間口は広く、いかにも昔は賑わったであろう風情の家の横に通る。

 

        

 

写真はこんなだが~、、、、

ブロックの壁を覆う蔦紅葉の彩にひかれた。

 

よく救急車が登って行く屋島の住宅街。

中腹を露地を散策すると昔はさぞ立派だったと想像のできる家は廃屋になっている。

しかしここは昔はいざ知らず現在はくねくねと続く細い露地なのだ。車は勿論救急車も通ることができぬ。新築の家はおろか、リホームもどうなのでしょう?

この辺りから火が出ると、さぞ、、、と思える。救急車の登って行く音を耳にすると心配だ。続けさまに聞こえる日があるとぞっとする中腹の住宅地だ。

それが又反対に風情のある昭和が残っていて、自然に散策の足が向かうのだ。

 

          冬日向地域猫ゐる無人駅

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 うどん屋  高松で十傑に入るでしょ

2019-12-08 16:50:08 | 俳句

 

近所のうどん屋。

幸いなことに、観光地でも人気を博しているうどん店が歩いて10分余りの場所にある。

四国村と経営者が同じ。四国村を見物に来た人の大半が、帰りには寄っているようだ。

日曜日は客が多いからいつもは避けているが、近くまで用事があったから、寄ってみた。

 

              

 

東北の古民家を移築したうどん屋は今は楓の紅葉が藁屋根を覆い、観光客もさぞ満足をしていると思う。

 

       

 

大きな古民家は天井が高く、大きな釜(直径は1メートルくらい。昔は何尺、何寸と呼んだか?)の上にお稲荷さんを祀っている。それでも悠に天井との隙がある。

今日は店員はてんてこ舞の忙しさ。

1000人も来ましたか?と聞くと、1000人まではゆかないけれど、沢山のお客さんす、、、と言っていた。

 

 

シンプルだけれど一番人気のうどん。

大きな丼に茹で上がったうどんを入れてくる。大きな熱々の徳利にお出汁。いりこと鰹節で出汁をとり、時に醤油を入れ過ぎて辛いときもあるけれど、私はここのこの出汁は気に入っている。お い し い !!

 

 

他のうどん店と違い、トッピングが無い。肉うどん。ぶっかけ醤油うどん。私が注文をしたつけ麺。

徳利に入っている出汁を蕎麦ちょこより二回りくらい大きな器に入れ、おねぎと、好みで生姜を摺った薬味のみ。

器を二つ使う。一つにはおねぎのみのお出汁。もう一方には生姜をいれる。

量が多いから途中で二つの器を使い分けて私はいただく。

湯気で眼鏡が曇るから、眼鏡を外して、二人前をぺろっといただく。糖尿病の事はしばらく忘れたふうをよそおう。「なんと卑しい事」と呆れるながら食べた。

 

     

 

久しぶりに屋島の散策。

屋島の麓の蜜柑園では女性が蜜柑を収穫をしていた。この辺りは猪の出没地。お気をつけて。

 

      

 

とある屋敷に柿が。きっと渋柿か?つやつやとお日さまを浴びて光っている。

目の保養と散策に気分が晴れた。草臥れていない証拠に、帰るやいな、ブログを書いている。

 

(余りうどん店の事は書かぬ。味は十人十色に好みが違う。しかしこの「わらや」美味しいです。観光コースに組み込まれているようです。高松においでの時は、お立よりください。愛郷精神基づきちょっと宣伝をします)

 

          うどんは別腹なぞと云ひ煤湯かな

         十二月八日なまぐさき安倍総理  (今日は開戦日)

         十二月八日恙なく蜜柑狩 

         十二月八日にぎはふうどん店

 

 

 

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   黄昏、、、

2019-12-07 17:46:44 | 俳句

 

黄昏だ。時間も私も。

昔の映画映画の「黄昏」を想い出した。

ヘンリー・ホォンダがオスカーの主演男優賞を取った作品。

映画のポスターの記憶は鮮明にあるが、映画は観ていない。

 

連れ合いがカラオケに行った。私はパソコンのゲームに夢中だ。

 

社会参加もせず、生産性の無い生活の老夫婦。

ゲームをやりなが、世の平凡な夫婦はどのような老後を過ごしているのだろうと、ふっと思った。

今朝も10時まで熟睡。血糖値が高いと医師が薬を変えて「しばらく様子を見ませんかと、、、」そのせいかも。何をしても疲れる。気が向いて散歩には行くが、後が大変。 食事の支度も出来ない。

アルバムを見ていて2年前のハナちゃんの写真を見つけた。

今日のように寒い日はストーブの傍を離れなかった。

私が座っている時は膝が痺れても膝の上から降りなかった。可愛いハナちゃんの為、どれだけ辛抱をしたことか。楽しみと癒しと、、、懐かしい。

このマンションに来て、ストーブは無い。暖房も一度も使用をしていない。

マンションは夏は涼しく、冬は暖かい。冷暖房があってもあまり必要、使用をやらないで現在はそれで事足りている。

風呂の脱衣所だけであの蛇腹のストブを点けてヒートテック対策だけはやっている。

ハナちゃんがこのマンションで飼えぬので引越しをした。

シンちゃんもハナちゃんも亡くなった.

今は病院が近い今の場所に戻ってきた。

人生の「黄昏時」だ。犬や猫の為にも役立てれない。何事もなければ良しと考えているが、カラオケ三昧とゲーム三昧の生活。昔の想い出に浸ってばかり。

 

    

 

      🐢     分け入つて空と芒と己かな

 

30年も前の自分に作った句。一応、気にいっている句。

今では自己を主張する己の存在も無い。そんな投げやりで淋しい余生だと、、、あああ。

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