息子に抱きかかれように石段を登る。
春のお彼岸で父祖の墓参を終えての帰り。
四国三郎、吉野川の向こう側の街にある、庭が美しいお寺へ連れて行ってくれた。
🌳 太郎次郎河の名涼し三郎も
昔、故郷の大河を詠んだ
お寺の境内から眼下に見える吉野川。
国道192号線が走っている。
学校へ通った山波と家並が見える。
司馬遼太郎が唯一褒めた阿波の町、「うだつの町」にあった高校で学んだ。
この町にある、昨夜のテレビ、西田敏行の古い映画「虹をつかむ」のロケで使われた古い映画館の近くの和食屋で昼食をとったばかり、吉野川の橋を渡り、息子が連れて来てくれたのが「本楽寺」と言う、高台にある、みはらしの良いお寺。
寺の下を走る徳島本線を、アンパンマン列車が通過をした。
境内には、阿讃山脈と吉野川を借景に亀石、鶴石なる名前を付けた石を配置し、雄大に表現した「神泉蓬莱の庭」と銘うつ枯山水の庭がある。
こんなに美しい庭がほんに間近にあるとは知らなかった。
本楽寺は全て一枚の阿波の青石の岩盤で出来ている。
その岩盤をを利用し、お堂は懸作り。
🌳 岩走る垂水一番遍路来る
精進料理を給しているお茶室も、岩盤の上に建っている。
馬酔木の花があちこちに咲いている。
植えたのではなく、種が飛んで増えていったらしい。
🌳 石佛の簪や揺るる花馬酔木
この茶室へは急峻(?)な岩盤を登らなくてはならない。
息子に抱きかかえられてやっと登った。
(そこまでして登らなくても。興味が有れば、我慢ができない悪い癖)
石仏が至る所に配置されている。
馬酔木、沈丁花の花。
茶室のお軸は鶴と亀。
枯山水の庭の亀石、鶴石の関連か?
息子は何年間か茶道のお稽古をしている。
お茶をいただきかったのだろう。
帰り道
「親孝行をしてくれたね。。。」
「又,来ようね」
なんて、、、春の阿波から讃岐の山越え。
🌳 母と子の同じ七癖山笑ふ