今年も、この枝垂桜を見ることができた。
春になりコロナもおさまりかけたから、鳴門まで食事に。
道中でこの桜に逢った。
木の周辺が去年に比べ美しく整備されていた。
桜を毎年、見て歩くが。今年は足が痛くて、頭の中にあそこ、ここの桜が心に浮かぶが、想い出に浸るばかり。
今年はもう花が散りかけていた。
枝垂れた桜の枝が風に揺れる。影が綺麗だった。
何十年か前、最近お亡くなりになった、 黒田杏子さんが、日本中の花行脚をしていた。
その中で高知の山深い場所の、桜の古木を巡った文章があった。
高知なら、私も行けるかな?と土佐奥の険しい道路をたどって見に行ったことがあった。
そんな事を想い出した今日だった。
山家のご主人が優しく、寒いからと囲炉裏を焚いている座敷に招いてくださった。
🌸 まああがり囲炉裏のそばで花みなせ
開いた障子の向こうには。満開の桜の古木。借景は幾重にも連なる四国山脈。
楽しい貴重な想い出だ。
🌸 古井戸へ花舞ひ落ちてゆきにけり