老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

四季から   亜紀さんの句

2023-04-11 20:43:20 | 老人日記
       

今日の読売新聞の「四季」。

懐かしいお名前の方の句が載っている。

  🌸    夫の手と我が手をつなぐ入学児

亜紀さんとはインターネット句会を、何度かご一緒をした。
彼女は何度か欠席をしたり句会に元気なお顔を見せてくれたりの繰り返しがあり、身体の調子をくずしていた様子であった。

いつも才能のある新鮮で清明な句を投句をしていた。

結社のエース的な方だと思っていた。

彼女が句会の出席も怠りがちに、私は結社との縁が切れた時期が同じ頃だった。

風の便りで彼女がお亡くなりになったことを知った。

彼女は夫の仕事(多分 公務員ではなかったのか)で転勤を繰り返していた。

勤務地の場所での句を良く詠んでいた。
その間に子供に恵まれ、そのお子さんの入学式の日を詠んだのが、四季に掲載されている句。
出産の句も、幼い児の成長記録も句に収めていた一冊目の句集を贈られて、この句集を、いつも車に積んであり、彼女の若い感性を句集を繙き勉強をさせてもらっている。

若い方が、癌に侵される、世の理不尽。
この方の才能は、本当に抜きん出ていた。

素直に読み手の心に入ってくる。
無駄な言葉、脚色もせず欲の無い句意でありながら、深々と心に染み込んでくる、こんな句を私は名句と私は言って憚らない。

遅ればせながらも、亜紀さんご冥福をお祈り申しあげます。





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想い出の、、、花、、、

2023-04-11 02:39:26 | 老人日記
     

             

散歩に。
中級の河川の土手道を行く。
春風がここち良い。

堤の下の工場の庭に咲いていたのがライラック。

  

           

土手を降りて、初めての町内を歩いていて、家の庭に咲いていたのがルピナス。

ライラックもルピナスも昨今では良く目にする花だ。

もう40年も昔になるだろう。
両方の花は、始めての北海道を旅した時に目にした花々だ。

南国では珍しい花だった。

寒い地方でしか咲かない花信じてだといた。

(俳句の会で北海道の人とお知りあいになった。吟行をしていて柿の花を目にし、この木に咲いている花は?と聞かれた。柿の花と答えると、北海道に柿の木は無いと、、、。その頃は私も林檎の花は見たことがなかった。
そんな時代、ほんの40年前が。
狭いようで広い日本と感じた事だった。)

北海道は6~7回、旅をした。
杖をついて歩くようになり、昔の元気な時に旅をしていて本当に良かったと思う。
今だと一日旅にも行けない。
恥ずかしいが、尿意や便意に気を配わなければならぬ。
連れ合いや息子の車以外は電車もバスも利用ができぬ。

(笑えば笑え。
私のようになり初めて、老いの哀しみが、そうだったと理解ができるのだ。)

せいぜいお天気の良い日は、不審者と思われても、近くて遠い町内の初めての道を歩くんだ。

     🐦     風光る蛇行の大河銀色に

     🐦     リラの花ベレー帽子の老夫人

     🐦     珍客は二頭の蝶々ベランダに

     







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