今日の読売新聞の「四季」。
懐かしいお名前の方の句が載っている。
🌸 夫の手と我が手をつなぐ入学児
亜紀さんとはインターネット句会を、何度かご一緒をした。
彼女は何度か欠席をしたり句会に元気なお顔を見せてくれたりの繰り返しがあり、身体の調子をくずしていた様子であった。
いつも才能のある新鮮で清明な句を投句をしていた。
結社のエース的な方だと思っていた。
彼女が句会の出席も怠りがちに、私は結社との縁が切れた時期が同じ頃だった。
風の便りで彼女がお亡くなりになったことを知った。
彼女は夫の仕事(多分 公務員ではなかったのか)で転勤を繰り返していた。
勤務地の場所での句を良く詠んでいた。
その間に子供に恵まれ、そのお子さんの入学式の日を詠んだのが、四季に掲載されている句。
出産の句も、幼い児の成長記録も句に収めていた一冊目の句集を贈られて、この句集を、いつも車に積んであり、彼女の若い感性を句集を繙き勉強をさせてもらっている。
若い方が、癌に侵される、世の理不尽。
この方の才能は、本当に抜きん出ていた。
素直に読み手の心に入ってくる。
無駄な言葉、脚色もせず欲の無い句意でありながら、深々と心に染み込んでくる、こんな句を私は名句と私は言って憚らない。
遅ればせながらも、亜紀さんご冥福をお祈り申しあげます。