岩田神社へ藤の花を見に行く。
3年ぶりか?
コロナで、ここへも来ていなかった。
何年か前に初めて見た時は感嘆の声が出た。
毎年、来るうちに、花房が痩せ、短くなたったと思うのは、私だけであろうか?
樹齢 800年、「孔雀藤」と名前が付き町民から愛されて親しまれている藤の花である。
🐎 満身創痍樹齢800才の藤
由る年波には勝てず、よくも生きながらえているもなのと感心をする。
鳥居を潜り境内に入ると、花の匂いが風に乗って鼻腔をくすぐる。
胸いっぱいに香を吸い込む。
❁ 藤の香や目つむれば曳かれゆく牛車
高松市の名木のイスノキ。
2~3年来ない間に、境内の模様が変化をしていた。
神社の裏にあった大樹のイスノキを見に行くには、昼でも暗い本殿の裏を大きく曲らなくてはならなかった。
藤の花を巡っていると、駐車場が整備されていて、難なくイスノキの下へ行ける。
そのイスノキで初めて見たのが、、、、
イスノキに着いた虫こぶ。
(虫こぶとは、虫が植物に産卵したり寄生したりする際の刺激によって、植物の細胞が異常に生長して奇形化したもののこと。イスノキにはアブラムシがつきやすく、樹木の中でも特に虫こぶが発生しやすい。)
見方によれば一種、美しいと感じる。
この、海の底にいる動物かと思うようなグロテスクな実。
これぞまさしく「瘤」のような~。
イスノキ(蚊母樹)は、ひょんの木とも。
グロテスクな実の裏に小さな穴があいていた。
虫が喰ったのだろう。
まことに珍しい実を見れて、今日はうれしかった。
秋になり、ひょんの実が空洞になれば、この穴を吹くと音がでるらしい。
それが、ひょんの笛。
俳句を詠む人は「瓢の実」「瓢の笛」なる季語には心が動かされるに違いない。
私もこの笛の音は聞いた無いこと。
🏠 イスノキの花雲居の御所はあの辺り
🏠 花咲けど昼も小暗きひよんの木よ