頭がモヤモヤとして、落ち着いていられぬ。
何かに追われているような?胸がドキドキと欲求不満のような?不定愁訴が頭中に蔓延をそているような?老人性の鬱かな?
そんなこんなの日。
思い切って近所のペットヨップに仔猫や仔犬に逢いに行く。
店のドアを開くと仔犬が鳴いている。
店内に可愛い鳴き声がしている。
近づくと、はちきれんばかりに尻尾を振る。
一緒の檻に入っている犬も寄って来て
私の動きから目を離さない。
ワンちゃんの黒い目はクルクルと動く。愛らしいたらありゃしない。
生まれて間の無い仔犬。
月並みな表現だが縫いぐるみみたいだ。
(私は犬の種類や猫の種類はまるっきり知らぬ)
その中の生後二か月ばかりの上に写真を載せている仔猫ちゃん。
私が檻の近くにいたのだろう。しきりに私の洋服を引っ張る。
「この猫ちゃん甘えん坊で寂しがり屋で抱かれるのが大好きなんです」
「じゃあ、抱かせてくれますか?」
「どうぞ」。。。
手に受け取るとふんわりと溶けてしまいそうなやわらかな毛並み。
随分と長い間抱かせてもらった。
本音は家に連れて帰り、朝も晩も一緒に居たい。
店員さんは抱っこをしたら、この客は犬と離れがたく、そのまま買ってくれればいいのになぞと思っていたり。
泣く泣く、店員さんに戻した。
私、80才。
猫ちゃんの寿命は?18~20年?
ハナちゃんの時は、慎ちゃんと2匹の為に中古の家まで買って飼ったけれど、現在は明日が知れぬ老体では、責任が持てぬ。
猫ちゃんやワンコちゃんに接するうちに、胸にたまっていた澱が消えていた。
癒された。
仔猫ちゃんを抱いた温もりと感触が今朝も甦ってくる。
🐈 亡き猫の尽きぬ想い出小六月