「大阪水曜ほっと集談会」公式ブログ

3月19日(水)14時~・3月18日(火)20時~(ZOOM)にてリモート集談会を開催します

自然治癒力と周りに委ねる!

2024年04月13日 12時26分35秒 | コラム 



大阪水曜ほっと集談会一世です。

最後は、自然治癒力に委ねる。

そのことを痛切に感じた昨日でした。

昨日整形外科で、診察を受けました。

散々手術、手術と煽られておりましたのである程度、覚悟をしておりました。

しかしながら意に反して、これならギリギリ手術なしでいけます、と言われた途端拍子抜けしてしまいました。

とにかく左肩を絶対動かさないで、逆に他の部分はどんどん動かしてくださいと言われました。

動かすんか、動かさないのかどっちやねん!

実はどっちも事実なのです。

左肩をカバーするあまりに 、ほとんど動かさないでいますと左手が浮腫んでグロープのように腫れてきました。

さて今回も転んでもただでは起きない神経質者です。

様々な学びがありました。

ひとつは周りに上手に甘えるということです。

自分でなんでもやろうとするのが、私の唯一の取り柄や信条であったわけですが 今回は、四方八方に頭を下げまくりました。

特に一番頭を下げたくなかった配偶者や若いスタッフにも、森田の教えを活かしたのです。

感情と行動を分ける。

すなわち、心はどうであれ行動には意志の力を働かせるということです。

今回は職場の若いスタッフにも配偶者にもできるだけ、心で頭を垂れて感謝の気持ちを伝えるようにしました

すると予想外に、これが大きな味方になってくれることを、痛感しました。

森田博士は自分の精神療法は最もラクなやり方であると喝破されています。

弱いまま、そのままの自分で相手やとらわれに、委ねるということです。

ここに至るまでには森田博士が言われているようにとことん いき詰まるというプロセスが必要だと思うのです。

最後に配偶者に叱られるのはやっぱり嫌ですが、娘に叱られるのはなんだか嬉しく感じた親馬鹿一世です。


※今日の森田の言葉(森田理論学習の要点より)

不愉快な感情もそのまま感じながら、必要な行動をしていく時、感情は自然に流れさり、行動したという事実だけが残ります。




2024/04/13 一世





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森田を学べば謙虚になれる?

2024年04月12日 08時24分40秒 | コラム 


大阪水曜ほっと集談会一世です。

ある人気のテレビ番組の影響で俳句がブームです。

私の八十代の母もさっそく影響を受けて俳句を創っています。

先日雑誌で俳優梅沢富美男さんと俳人夏井いつきさんの対談を読みました。

季語を知れば人は謙虚になれる、というタイトルでした。

表現方法としての俳句は、心の健康にも良いみたいですね。

以下俳人夏井いつき氏の言葉より

※季語を知ると謙虚になれます。

季節を表す言葉なので、多くは自然と結びついています。

すると外の世界に積極的に目を向けるようになる。

例えば春の季語である、スミレを一輪見つけたとしましょう。

「こんな小さな花も季語のひとつなんだ」と思うと自然に対する愛しい気持ちが湧いてくる。

自分の悩みや不安が、小さく感じられるようになります。※

私はふと森田を学べば謙虚になれるというフレーズが心に浮かびました。

森田もまた湧き起こるあらゆる感情、心の自然に対して絶対服従なのです。

社会ではなかなか理解されにくい神経質性格です。

俳句、川柳、短歌、絵画、音楽などさまざまな自分なりの表現方法を見つけてコミュニケーションを取ることは大切だと思いました。

神経質性格と言われる人たちはとても感受性の強い人たちです。

症状にばかり向いていた視線が自然や周りの人たちに向きはじめた時、すでに立ち直りのステップを歩み始めているのですね。



2024/04/12 一世

※週刊現代4月13日号 季語を学べば、人は謙虚になれるより一部抜粋




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アドラーの即時的に生きると森田の事実唯真!

2024年04月11日 07時15分04秒 | コラム 


大阪水曜ほっと集談会一世です。

予想外の休職という事態に遭遇し、時間というとても大切なギフトを頂いている私です 。

今まで読みたいと思っていた本を何冊か読み返しています。

その1つが アドラー に関する著書です。

その中に即時的に生きるという言葉がありました。

アドラーの言う即時的に生きるとは過去でも未来でもなく、今この瞬間を生きるという意味だそうです。

自分や他者をこうあるべきであるという理想で捉えるのではなく現実や事実を基本として捉えようとする考え方です。

そのことによって一体何が見えてくるのでしょうか?

一つは自分が恐れていた対象や不安が、非現実的であったという気づきかもしれません。

神経症とは、シンプルにいえば、現実や環境に即しておらず、著しく調和を欠いた状態といえるでしょう!

話は変わりますが、日本語には敬語が存在します。

これもまた、人間関係を円滑に保つための、大切な知恵なのです。

職場で若者と接する中で、若い世代が人間関係に支障をきたしている、苦しむ一因として、敬語を使えないということがあると思います。

余計な摩擦や軋轢を生みやすいのです。

では森田療法ではどうでしょうか?

森田もまた、かくあるべし に基づく発想ではなく事実 唯真という捉え方を説いています。

更にそこから、自然に服従し、環境に従順であれという発想につながるのです。

できるだけその時の気分や感情ではなく、事実に基づいて物事を冷静に判断していこうとする、心の動きです。

心のバランス感覚を養う側面もあると考えます。

自分の言動が、不調和に陥っていないかどうかの判断基準の一つが、相手が笑うか笑わないかという行為に
表れると思う一世です。

自助グループ内における会合で笑いがないとすれば、リーダーの資質や会合そのものの意義を疑うと朝から一言毒を吐いておきます。

笑いは、落語の桂枝雀師匠の言われた緊張と緩和に見られるように、その場の雰囲気に、適合していなければ、決して生まれないものだと思うのです。




2024/04/11 一世

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小さな石にも興味をひかれる!

2024年04月10日 18時45分26秒 | コラム 


大阪水曜ほっと集談会一世です。

片手でパソコンを打つのは本当に時間がかかります。

音声入力も使用していますが、修正に時間がかかります。

ということで比較的痛みの少ない時間帯を狙って投稿しています。

さて以前から路地裏の小さな花に興味を惹かれ、スマホで撮影して悦に入っています。

ところで骨折生活10日目になり、職場のスタッフから電話で、一世さんは、骨粗鬆症ですかと言われました。

まだ早いやろ!

まあこれも自業自得とはいえ、若いスタッフに、嫌みをいわれたり、いじられ三昧の私です。(泣)

さて森田博士の「自覚と悟りへの道」の中に悪智をはなれた境地というのがあります。

さらにその中に「小さな石にも興味をひかれる」という言葉がありました。

以前からとても気になっていました。

要約しますと症状を治すことばかりに目が向いている間は何事にも興味を感じず、世の中が無味乾燥に思えるのです。

常にどうすれば症状が治るのか、そのことばかりに意識が集中し自然界の移ろいを感じたり、他者への配慮がなくなります。

そのような心を森田博士は悪智という言葉を使って表現されておられます。

以下森田博士の言葉を書き写します。

悪智を捨てて心機一転すれば、神経質症状は治るし、いろんなことにも興味をひかれるようになるのであります。

ちなみに骨折を体験したことで手足が不自由な方の気持ちが少しは、わかりました。

同様に抑うつを体験するまでは、人の気持ちというものが本当に分かっていなかったと思います。

人間は経験して見なければわからないことがたくさんあります。

最近まで理屈や知識であたかもわかったようなことをいっていた、自分が恥ずかしいです。





2024/04/10 一世

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遠回りすることでしか、本当の自分に出会えない?

2024年04月09日 07時22分55秒 | コラム 


大阪水曜ほっと集談会一世です。

今日のタイトルは、元MLBのイチロー選手の引退会見の言葉からいただきました。

骨折生活9日目、予後が悪く、自業自得とはいえ、手術の可能性を、強く言われました。

仕事に、早く復帰したい私としては、どうしても手術を避けたいという思いが小さなイライラとなっていました。

当然そのことは家族にも伝わり、特に、配偶者との微妙な関係を生み、それが新たなストレスとなる悪循環です。



そんなモヤモヤの中で偶然、イチロー選手の引退会見の動画を見ました。

単なる引退会見とみることも出来るのですが、一面学びの宝庫なのです。

私の勝手な憶測ですがイチロー選手は、とらわれていない神経質者ではないかと思います。

どこか私たちと同じ神経質性格の特徴を有しておられると、思いました 。

いや、日本人そのものの大半が、とらわれていないだけで、神経質な資質を持っている、と思うのです。

印象に残った言葉を羅列 いたします。

人より、がんばったとは思えないが、自分なりには、がんばってきたと思う。

自分のためにプレーすることから、人が喜んでくれることが、自分の喜びにかわっていった。

自分が熱中できるもの、好きだと思うものを早く見つけて欲しい、そのことによって壁が立ち塞がっても乗り越えていける。

一気に高みを目指さない。

他人と比べるのではなく、比べるとしたら常に昨日までの自分と比べる。

プロになって現役生活において最初の二年間以外、野球を楽しいと思ったことは一度もない。

自分の中での限界を少しだけ、超えることを繰り返す。

野球の世界では三割打てることはとてつもないことです。

これは、反面七割のミスに向き合う過酷な世界です。

更に言葉の壁もあります。

かつて、淡々とバッターボックスに立ちつづけ、同じルーティンを繰り返すイチロー選手の言葉や立ち振る舞いの中に、立場の違いがあるにせよ神経質の生き方を学んできた私です。

引退会見の中で語られた通りに、中学生や高校生、女子野球など アマチュアの指導に情熱を注いでおられる現在の生き方にも深く共鳴するところがあります。

私も何か若い人たちが元気になることをやりたい。

★今日の森田 博士の言葉

先日も材木屋で、※木挽きを見たが、※鋸の目立てを一日に三回ばかりもやり、一回に四十分くらいもかかるということである。

素人が考えて、むだな時間が、実は最も大切な時間であるのである。

強迫観念の苦悩の年月も、実は心身の試練・目立て・研ぎ方の最も大切な事柄であるのである。





2024/04/09 一世



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