Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

絞扼性イレウス

2006-05-10 | 想い・雑感
 いろいろな原因で、腸の中を食物や消化液が通過しない状態になることがあり、これをイレウス(腸閉塞)と言います。その中で腸に行く血管まで締め付けられて、腸管が血行障害を起こすことがあります。こういう状態のものを絞扼性イレウスと呼び、進行すると腸が腐り腹膜炎となっていくので、絶対に手術が必要となります。

 虫垂切除(いわゆる盲腸)や子宮筋腫の手術などそれほど大きくない手術による癒着などでかえってこのようなことが起こりやすいので、注意が必要です。

 痛みは身体の異常のサイン。我慢もほどほどにしておかないと、絞扼性イレウスから腸が破れるところにまで到れば、死亡率も高くなります。

術後でも生活習慣病

2006-05-10 | 医療・病気・いのち
 胃を全摘したあとは、個人差がかなりありますが一度に食べられる食事量が減ることが多いものです。そのため、手術前に肥満傾向のある方は標準体重あたりで落ち着くこともよくあります。また、生活習慣病としての糖尿病も術後改善してしまうこともあります。

 そのような中で、術後1年2年とたってくるうちに、術前と同じくらい食事ができるようになる方もおられます。

 先日、胃全摘後4年を経過したあたりから、徐々に空腹時血糖が上昇してくる方がおられました。術前は軽度糖尿病を認めていたのですが、術後はずっと正常だったのです。ただ食事量の増加に伴い体重も順調に増加。血糖コントロール指標の一つであるHbA1cを検査したところ、正常上限を少し超えていました。

 運動療法が必要なようです。それでだめなら、せっかく十分食事ができるのですが、逆に食事制限が必要になってくるかもしれません。

台風1号

2006-05-10 | 想い・雑感
 台風1号が発生したそうですね。例年より1ヶ月も早い発生とのことです。

 赤道近くの海から供給される大量の水蒸気が凝結するエネルギーで発生、成長するという台風。5月の声を聞いたと思ったら発生したこの台風。地球温暖化と強い関連があると考えますよね。

 日常生活を送っている私たちにとって、地球規模の思考というのは困難ですが、どんどん環境は悪化してきているのは間違いないのでしょう。Point of no return に近づいているのか、はたまた引き返せないところへもう来てしまっているのか。

 とにかく今できることを一つでもしなければならないと思います。