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Non Solo Vinoな、夜~その2

2008年10月13日 | work
Non Solo Vinoな、夜~その2





4種のロゼシャンパンとお料理の競演の第一部が終わり
会場を移動して、第2部。


第2部は作家 桐島洋子先生のお話。

で、その前に

ワインから桐島先生のお話にバトンタッチするような

サプライズ企画が青木冨美子先生から・・・







グラスに注がれたものをあてる
ブラインドテイスティングに挑戦。

コメンテーターには
業界の重鎮の3名。

剣持春夫氏(マスターソムリエ)
渡辺正澄氏(農学博士)
小林史高氏(ワインショップオーナー&講師)


剣持氏の丁寧な分析、
渡辺先生の楽しいけれど科学的な分析、
小林氏も上記お二人の意見に近いものを・・・

結果、そのワインの正体は・・・

<新世界のスパークリング>まで
たどり着いた。


答えを知っている私はとても面白い。

だって、ここの会場にいる皆さん、
選りすぐりのワイン通の方ばかり。

それぞれに、深く香りを分析したり
味わいを分析したり・・・。


そして、答えは・・・




なんと、インドのスパークリングワイン
<スラ・ヴィンヤーズ>


さすがに、<新世界>までは皆さん
たどり着いたものの、
<インド>とは思わなかったよう。


ちなみにこの<スラ>は
とても香り、味ともにクセがある。
漢方薬のような香りがあったりもする。


けれど、スパイシーなものとは
美味しくいただけそうである。
さすがに
インドのスパークリングワイン。


さて、ここで
何故、インドのワインが出たかというと
続く桐島洋子先生のお話

<四住期>につながっていくからである。





素敵な桐島洋子先生


<四住期>とは、インドの思想で
人生を

学生期(学びの時期・春 0~25歳)
家住期(働き盛りの時期・夏 25~50歳)
林住期(人生の実りを楽しむ時期・秋 50~75歳)
遊行期(巡礼の意味がある時期・冬 75歳~)

の4つにわけたもの。

桐島先生は、50歳で<林住期>宣言をして以降、
力を抜いた生き方を楽しんでいらっしゃるという。

そして、たまには
それぞれの<期>を行ったり来たりして
人生を立体的に楽しむことが必要とのこと。


定年後にやりたかった勉強を始める、なんていうのが
そのいい例かもしれない。


私はまさに、<家住期>真っ盛りで
家庭のため、社会のために汗みずくの夏を過ごしているのだ。

そして、
きっとあと10年たって、<林住期>を迎えたら

ゆっくりと静かな林を散歩するかのように

流れる風や
沈み行く夕陽をたっぷりと楽しみながら
一人の時間を過ごしたり、

時には友達や、パートナーとそれらを共有したり、する。


・・・楽しみになってきた・・・







先生はまた、
<アンチ・エイジング>に否定的なお考えをしめす。

エイジングによってこそ、深みが出てくる。

ワインでも、チーズでも、骨董でも、

そして、人でも。


古いというのは価値のあること。
エイジングというのはこんなに素晴らしいこと。

”何で若くなきゃいけないの?”


そうおっしゃる桐島洋子先生は
本当に

遊び心あり、
オトナの余裕があり、
選別出来る目を持ち、
決断できる勇気を持ち、
世界中を旅する優雅さを持ち、
後輩を育てていく愛情を持ち、
子育ても仕事もこなしたという自身があり、


年を重ねたからこその、
本物の美しさを持つ方でいらした。



女性として、
母として、
仕事を持つ人間として、


素晴らしい方に出会えたことに、感謝。


青木先生からの、
とっておきの、<出会い>という形の、贈り物。



こうして、

ロゼシャンパンと、
インドのスパークリングと、
楽しいおしゃべりと、
美味しいお料理と、
桐島先生のお話と・・・



Non Solo Vinoな、夜は更けていった・・・。