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”小瀬温泉まで。”
軽井沢駅からタクシーに乗り、
そう伝えた後、
運転手さんは、その道中、ずっと
しゃべりっぱなし。
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山の中の一軒宿に
女性が一人で行くなんて、
何かきっと、つらい事でもあったんだろうなぁ・・・
と思ったのか、やたら饒舌で、ある。
・・・そんなに、気を遣って頂かなくても・・・
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とこちらが恐縮してしまうほど。
12歳で親元を離れ、イギリスに行った私にとって
一人で軽井沢なんて、全然どうってことない。
大丈夫。 涙にくれて、死んぢゃおう・・
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なんて、これっぽっちも考えていないから。
しかし、
帰りのタクシーの運転手さんも
一人で山の中の一軒宿から出てきた私に気を遣っているようだった。
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山の上はかなり、紅葉終わってるね、
そんなふうに運転手さんが言う。
晩秋・・・その言葉がぴったりだった。
白糸の滝へ向かう道の途中に
ひっそりと看板が立っている。
小瀬温泉に着いた。
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落ち葉の上を歩いていくと・・・
ありました。
ひっそりと、小瀬温泉ホテル。
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宿の前には小さな川が流れ
せせらぎが耳に心地よい。
まわりはし~ん、と静まり返っている。
ううん、理想的
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ホテルのロビー
フロントで簡単に記帳を済ませ、
すぐに部屋に案内される。
家族経営らしく、
素朴なおじちゃまと
一生懸命な息子さんがフロントを仕切る。
華美な着物を着た
女将さんや、仲居さんは見当たらない。
いわゆる昔ながらの湯治場の
”湯宿”の雰囲気。
静かにほっておいてほしい、
今の私にとって
このさっぱりしたもてなしがまた理想的
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宿泊した部屋
リニューアルされた洋室は
とても寛げて、シンプルだけれど
目の前の景色は堪能出来るし、
ベランダに出れば、せせらぎが聞こえるし、
何とお部屋のお風呂は源泉がひかれているし、
さらには・・・
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冷蔵庫内の飲み物はサービス
温泉Loverの必需品、
ミネラルウォーターとビール
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そして、
貸切露天も空いてれば無料でどうぞ、
とさりげなく
旅人に優しい。
デザイナーズ旅館の美しさや機能美や
良く教育されたサービスも素晴らしいけれど
こんな素朴で、ぶっきらぼうではあるけれど
だけど実は旅人のニーズをしっかり押さえたサービスをしているなんて
この秘湯の宿
かなり、ポイントが高い
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部屋の前の景色
丁度、夕暮れの時間帯に
貸し切りの露天風呂が空いていた。
とても贅沢なことに
この湯船につかりながら、
静かな静かな、山の夕暮れを楽しんだ。
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貸切露天風呂
脱衣所も広くて
独立したシャワーブースも完備され、
またまた理想的
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脱衣所
小瀬温泉はぬる湯。
まったりとした肌触り。
ここは源泉かけ流し。
1時間に半分以上のお湯が入れ替わるという。
少しひんやりとした空気の中で入るぬる湯の温泉。
なので、のぼせることもなく
いつまでも、ずーっと浸かっていられる。
本当に癒されるのだ。
お風呂の目の前には・・・
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食事は、全て食事処で頂く。
いつも行くような旅館の
美しい個室料亭ふうではなく、
どちらかというと”食堂”を彷彿とさせる空間だけれど
そこで頂く手作り風の夕食もまた
どことなく温かみを感じられる。
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夕食
夕食には”鯉こく”が出された。
鯉こくを頂きながら、
”母乳が出たら、どうしよう・・・”
なんて馬鹿なことを思ってしまった・・・。
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夕食後は
星空観察
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/star.gif)
足元が冷えれば、また湯で温まったり・・・
そして、早めに眠りに着く。
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朝。
大浴場も、私一人占め。
朝日を浴びながら、ゆっくり湯につかる。
北西方面は、吉方位なので
土地の運気をたっぷり吸いこむ。
朝ご飯も食事処で。
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家庭料理風のお食事を頂き、
その後は
ひんやりした空気と
サイフォンで丁寧に淹れて頂いたコーヒーを楽しむ。
こうして、
1泊2日の静かな山間の秘湯の宿での時間は終わった。
帰りのタクシーの運転手さんも
一人旅の私に気を遣って
駅の手前、雲場池に立ち寄ってくれた。
最高に美しい、Giftだった。
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