ブログでは、清里編が長引いて、なかなか「日常」にもどれませんが、リアルタイムはすっかり日常を取り戻しています。
さて、今回の話題はマムシグサです。
マムシでも潜んでいそうなやぶの中で、マムシのような斑点をもつ茎を伸ばしています。しかもマムシが鎌首をもたげたような形の花まで咲かせます。インパクトのある植物です。
茎のように見えるのは、葉鞘(ようしょう)といって、葉っぱが重なり合ってできています。また、花のように見えるものは、花を包んでいる苞(ほう)です。
茶色と白の個性的な組み合わせです。こういう組み合わせのしましまチョコレートがありますよね。
そうかと思うと、こんなさわやかな色合いのものもあります。こちらは、カントウマムシグサとかアオマムシグサとか呼ばれることがあるようです。
サトイモ科テンナンショウ属に属するマムシグサですが、色も、大きさもかなり幅があるように感じます。突然変異も多く分類が難しい植物のようです。
マムシグサは、雌雄異株ですが、筒のようになった苞の合わせ目で識別できるそうです。雄株では、合わせ目の下の方にわずかに隙間があり、雌株では合わせ目はほぼぴったりとくっついてすき間がないのだとか。
この筒のようになった苞の中に雄しべ・雌しべだけでできた花がたくさん咲いています。筒の内壁はよく滑るようになっていて、一度中に入った昆虫は雄しべか雌しべを足がかりにして上へ逃げようとします。しかし軸の上の方にネズミ返しのような膨らみがあって、そこから上へはいけません。そして、その膨らみのために筒の中が狭くなっているので飛んで逃げることもできません。しかし、雄株には筒の合わせ目にあるすき間から、かろうじてそとにでることができるのです。そのときたくさんの花粉を身に着けることになります。そして、再び雌株に入ると、そこは脱出不可能。花粉をめしべに運んだあとは八方ふさがりです。マムシグサが受粉を完璧なものにしようとするおそろしい罠です。
虫のくだりは、帰宅してからのにわか知識なので、事前に知っていたら、ちょっと観察してみたかったなあと残念な思いです。つぎにこの花にであったときは、雌雄の違いや花の中の虫を調べてみたいものです。
マムシグサは他にも性転換することで知られていて、株が小さくまだ栄養を蓄える余裕がない時は雄株、株が成長し、次世代を残す余裕が出ると雌株になることが実証されています。観察対象としてはなかなかつっこみどころの多い植物です。
さて、今回の話題はマムシグサです。
マムシでも潜んでいそうなやぶの中で、マムシのような斑点をもつ茎を伸ばしています。しかもマムシが鎌首をもたげたような形の花まで咲かせます。インパクトのある植物です。
茎のように見えるのは、葉鞘(ようしょう)といって、葉っぱが重なり合ってできています。また、花のように見えるものは、花を包んでいる苞(ほう)です。
茶色と白の個性的な組み合わせです。こういう組み合わせのしましまチョコレートがありますよね。
そうかと思うと、こんなさわやかな色合いのものもあります。こちらは、カントウマムシグサとかアオマムシグサとか呼ばれることがあるようです。
サトイモ科テンナンショウ属に属するマムシグサですが、色も、大きさもかなり幅があるように感じます。突然変異も多く分類が難しい植物のようです。
マムシグサは、雌雄異株ですが、筒のようになった苞の合わせ目で識別できるそうです。雄株では、合わせ目の下の方にわずかに隙間があり、雌株では合わせ目はほぼぴったりとくっついてすき間がないのだとか。
この筒のようになった苞の中に雄しべ・雌しべだけでできた花がたくさん咲いています。筒の内壁はよく滑るようになっていて、一度中に入った昆虫は雄しべか雌しべを足がかりにして上へ逃げようとします。しかし軸の上の方にネズミ返しのような膨らみがあって、そこから上へはいけません。そして、その膨らみのために筒の中が狭くなっているので飛んで逃げることもできません。しかし、雄株には筒の合わせ目にあるすき間から、かろうじてそとにでることができるのです。そのときたくさんの花粉を身に着けることになります。そして、再び雌株に入ると、そこは脱出不可能。花粉をめしべに運んだあとは八方ふさがりです。マムシグサが受粉を完璧なものにしようとするおそろしい罠です。
虫のくだりは、帰宅してからのにわか知識なので、事前に知っていたら、ちょっと観察してみたかったなあと残念な思いです。つぎにこの花にであったときは、雌雄の違いや花の中の虫を調べてみたいものです。
マムシグサは他にも性転換することで知られていて、株が小さくまだ栄養を蓄える余裕がない時は雄株、株が成長し、次世代を残す余裕が出ると雌株になることが実証されています。観察対象としてはなかなかつっこみどころの多い植物です。