おはようございます(*^_^*)
この週末は40年ぶりの大寒波到来。九州、中国を中心に西日本で災害級の降雪が予報されているようです。沖縄には100年寒波到来とのニュースも!!
皆様、どうぞお気をつけてお過ごしください。
さて、今朝は昨日のセンダンのお話の続き。
毒があるというセンダンの実。人間の場合6~7個が致死量らしいので、本当に注意が必要。って、書くとすごく怖く感じますが、身の回りにはけっこうこの毒のある植物が溢れています。
さて、この実をよく観察してみることに。
何やらでこぼことした形をしています。
地味だけど、なんだか可愛い色合い。
不思議なデコボコの謎(?)を解くため皮をむいてみることに。皮の下にはベタベタする実(果肉)が張り付くようについています。けして厚くはない果肉を水洗いしながら、爪でギューギューとこすり落としてみると、なかから白っぽいお星様が現れます。
え?星じゃないじゃん…
な~んて言わないでください。ほらほら角度を変えるとご覧の通り↓
なんてかわいいお星様。
センダンは万葉集にも登場する古来からの植物。当時は「アウチ(あふち)」と呼ばれ、「愛する人に逢う」という意味でも使われていたそうです。アウチは今ではオウチ(楝)と発音を変えていますが、センダンのまたの名として知られています。
で、このお星様なんですが、と~っても硬いのですが種ではありません。種はさらにこの中に入っているのです。
あまりにも硬くてカッターでは歯(刃?)が立たず、ペンチで潰してしまいました。
それでも硬くて、力任せに潰したところ、種も砕けちゃって…(^^;;
うまく輪切りにできれば、星型の実の中は5室に分かれていて、そこに一つ一つ、1.5mmほどの種子が入っているようです。
センダンの実は、核果(石果)と言って硬い殻で守られているんですね。さらにその外側には果肉をつけています。
これってつまり、鳥に食べてもらうことを狙った種子散布。果肉に毒が含まれているのも、若いうちに食べられないようにという戦略なのかもしれません。硬い殻に守られているのも、鳥の胃の中で消化されないため。
毒性は乾燥すると和らぐそうなので、その頃には種子もしっかり熟しているっていう計算なのかな…。
しかも大寒の頃に鳥が集まることから、寒い餌のない時期を狙っているのではないかとすら思えてしまう(あくまで個人の見解)。
さて、この星型の果実。数珠にするとの記載をよく見かけるのですが、実際に「センダン 数珠 通販」で検索すると、センダンの木部を加工したものばかりで実を使ったものはありません。昔は使っていたってことなのかなぁ…
作ってみたいと思いつつ、なかなか面倒そうだなぁと、なかなか着手できずにいます。
センダンの実の数珠情報、どなたかご存知でしたら教えてください(*^_^*)