YNWC的な日常

街の中でも季節を感じて暮らしたい。生き物や自然のの話を中心に美味しい食べ物、散歩のことなど綴っていきます

【保存版】どんぐりの保存法

2020-09-20 07:00:00 | 木の実



クヌギの実が落ち始めました。
本格的などんぐりシーズンの始まり。

ころっとしたどんぐりたちは、そのまま置いておくだけでも可愛いインテリア。
けれど、しばらくすると色があせたり、殻が割れてきたり…。


これは、どんぐりが生きている証拠。
どんぐりはカシやナラ類の堅果の総称。
堅い果皮の中には大きな種子が入っています。

コナラやミズナラは落ちるとすぐに発根する傾向があるようです。


一方でマテバシイは長く置いて置いても、殻が割れたり、発根したりしないように思います。



日本産のどんぐりは全部で22種と言われています。



いろんなタイプがあるとは思うのですが、とりあえずどんぐりを拾ったら、

成長を止める

そのためには加熱する方法とか冷凍する方法があります。

具体的には

①茹でる




水から茹でて沸騰後3〜10分。
中まで熱が通ったらザルにあげます。
茹で時間は目安です。

そして大切なのはよく乾かすこと!!
茹で上がったどんぐりは、つまりは「茹で栗」と同じ状態。


十分に乾かさないと、カビてくるのは当たり前。

新聞紙の上に広げて時々ころころさせるとか、網などに入れて干しておくとか…


300円ショップで購入したセーター干し

いずれも直射日光の当たらない風通しの良い場所がベスト。少なくとも1ヶ月。瓶やタッパーに入れるのは冬になってからにしています。

②蒸す


我が家は大量の場合は蒸し器を使っています。中身を入れ替えて続けて加熱できる点が便利。   



↑大量ってのはこのくらいのこと(笑)

もちろん蒸した後もよく乾かします。

ちなみに料理用とは別にクラフト用の鍋と蒸し器を持っています。専用の道具があるってすごく便利。

100円ショップであれこれ購入


③冷凍する

少量であれば、これが手っ取り早いです。袋に入れて冷凍庫へ。念のため1週間くらい入れておきましょう。

そして、この場合も室温に戻した時に、結露して水分を含みますので乾燥が必要です。

ちなみに、①〜③のどの方法をとっても、
殺菌・防虫効果も期待できます。

どんぐり虫が苦手という人も多いですよね
(^^;;
緑のどんぐり(どんぐり虫の正体)

虫のために下処理するって話をよく聞きますが、わたし的にはどんぐりの下処理は「成長をとめる」。このためです。

あの虫は、中から出てしまえば、もう中には戻らないので安心ですよ。土の上に置いてあげれば、サナギになるために勝手に潜って見えなくなるのもいいところ。

というところで、どんぐりを拾った後にすることをまとめると…

1 水で洗う
2 成長をとめる
 (茹でる・蒸す・冷凍する)
3 よく乾かす

洗っても汚れが落ちなかったり、形が悪かったり、加熱・冷凍しても殻が割れてしまうものもありますので、最終的に保存できるのは半分以下になっちゃうことが多いです。

なお、加熱した直後は殻が柔らかくなっているので、穴をあけるのはこの時がチャンス。


後からでも穴は開けられますが、加熱直後は楊枝でも、ぷすっと開けられます。そのまま乾燥できるし、後で色をつけたり、ニスを塗ったりするのも便利です。

それから殻斗(帽子・袴)は下処理途中に取れてしまうものがほとんどですが、後からボンドでつければ問題なし、



ですから、茹でたり蒸したりするときは、種別に行うと便利だったりします。

けっこう手間がかかりますが、こうして下処理をしたどんぐりたちは、かなり長い時間保存可能です。


これは日本一大きなオキナワウラジロガシ

十分乾かしたとんぐりたちは、乾燥剤と一緒に密閉容器に入れておきます。

上の写真はコレクション用。クラフト用はタッパーやジップロックに。こちらも乾燥剤を入れておくと安心。


乾燥剤はホームセンターとかで買えるんでしょうかね?わたしは通販で買ってます↓



いよいよどんぐりシーズンです。ビニル袋片手に公園散策はいかがですか?











なお、場所によっては勝手に拾えないこともありますので、その点は自己責任でお願いします。







大人気のアマビエ様
出典は、京都大学附属図書館所蔵「肥後国海中の怪」

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