
緑の風が気持ちよく吹き抜ける季節。
5月は早くも始まる夏への入り口。
立春から始まる二十四節気、4番目の節気。

チガヤ(別名ツバナ)の穂が風になびく様子を「つばな流し」というそうです。美しい日本語。初夏の季語。
風になびく様子を「流す」って表現するところが素敵だなぁ。
各地で田植えが始まるのもこの頃。
梅雨に入るまでのひととき、爽やかで過ごしやすい季節です。


〜二十四節気・七十二候とは〜
旧暦(太陰太陽暦)が使われていた時代、季節のずれを調整するために作られたのが二十四節気。地球の周期をもとに、夏至と冬至、春分と秋分を設け、さらにその間を分けて1年を24等分して、季節の特徴を表した言葉を当てています。しかし、梅雨や台風などがない中国で作られたものがそのまま使われているため、日本の季節とは多少ずれるところもあります。
七十二候は二十四節気をさらに3等分ずつして、季節の特徴を当てはめたものです。日本独自に作り直された経緯があり、より、日本の季節にあったものとなっています。