
カラスムギという雑草をご存知でしょうか?
草むらでよく見かけるやつです。写真は鶴見川の川原で撮影。
栽培種であるエンバク(オーツ麦)は穀物として利用されますが、川原のものはあくまで雑草。
しかしこの種がすごい!!

「のぎ」が飛び出しているのがお分かりでしょうか?

この折れ曲がった構造に実は驚きの知恵が隠されているのです。
種子を取り出してみます。

この毛むくじゃらな姿にも秘密が!!!
そしてここ

「のぎ」の根元がスクリュー状にねじれています!!!
この3つが合わさって、カラスムギは植物なのに自ら動いて種まきをすることができるのです!!!

ポイントは「水」
落下した種が濡れることで、「のぎ」のネジネジがほどけて回転を始めます。

ある程度回ると「のぎ」は土などの障害物にぶつかります。すると今度はそこを支点に種が回り始めます。
そのとき、種についているたくさんの毛が土を絡めとっていくと同時に、場合によっては地面にささります。

動きが止まりました。完全に土に埋まるわけではありませんが、一応土を被り、地面に固定されています。

驚くべき構造!!!
種の存続をかけた戦いで獲得したであろう植物の知恵。
画像じゃよくわからないという方はこちらの動画をどうぞ。