写真はイメージです@アタカマ砂漠(チリ)
アルジェリアを旅された方から、サハラ砂漠の砂をいただきました。
なんてすてきなお土産!
ちなみにサハラはアラビア語で砂漠を指す言葉。なので、日本で慣例的に使われる「サハラ砂漠」は重複語にあたるんだそうです。国によっては「サハラ」とだけ記すらしい。
↑皿に少量入れたサハラの砂。
一見、「きな粉」を思わせるクリーム色の砂。かなりパウダー感が強く、ビニル袋の上から触ってみてもゴツゴツ感がまったくありません。
不意に「この砂の粒を見てみたい!!」と思い立ち
顕微鏡(双眼実体顕微鏡)を持ち出して、観察してみることにじました。
4倍で見たサハラ砂漠の砂がこちら↓
!!!!!!
う、美しすぎる〜
さらに光学顕微鏡を持ち出して、プレパラートを作り、50倍で観察。
調べてみたら、サハラ砂漠の砂は殆どが石英の粒なんだそうです。
石英といえば水晶を作る鉱物。
つまりサハラ砂漠って水晶の小さなかけらが集まってできているってこと?
そもそもサハラ砂漠って、面積が940万㎢もあるんです。ほぼアメリカ合衆国と同じ広さ∑(゚Д゚)
しかも、サハラ砂漠は5000万年前は森林地帯だったんだとか!!!!!
写真はイメージです@ソフスレイ(ナミブ砂漠)
亜熱帯砂漠であるサハラ砂漠は、更新性から現代にかけて、湿潤を繰り返しているのだそうです。
砂漠が最大に広がったのは1万2000年前。それから4000年、再び湿潤化して、8000万年前には、砂漠は縮小、殆どがサバンナやステップに変わり森林も誕生。その気候は5000万年前まで続いたようです。
写真はイメージです@チリ
その後再び乾燥化が始まると、木々は枯れ、朝晩の寒暖差で岩にヒビが入り、小さく割れ、やがては鉱物ごとにバラバラに。
それらの鉱物のうち「かんらん石」や「輝石」、「角閃石」などは風化しやすく、風化を受けにくい「石英」や一部の「長石」だけがのこっていくんだそうです。
だから石英の粒だけが残る広大な砂漠は、「砂漠の最終形態」といえそうです。
ナミビアにあるナミブ砂漠も、石英だけの粒でできていますが、こちらは海から砂が移動してできる海岸砂漠。サハラ砂漠とは砂のでき方が違うようです(目下詳しいことを勉強中)。
アプリコットをした美しい砂は、砂漠化が進む過程で鉄分を含む成分が、石英の周りをおおってできたそうです。8000万年前から作られた世界最古の砂漠化と言われています。
他にも、内陸砂漠、雨影砂漠があり、砂漠はおもに4種類のでき方に分けられます。
現在では、森林伐採や耕作地、放牧地の拡大などによる人工的な砂漠化も深刻。
自然界が長い年月をかけて作り上げる景観を短時間で作り替えてしまう人の影響は凄まじい…
それにしても「砂」っておもしろい!!
ビニル上の写真は叔母の「砂コレクション」。旅先の砂漠や海岸で集めてきた砂です。
自分も集めておけばよかったな〜と今更ながら後悔しきり。
いろいろ出かけたくせになんてもったいないことをしたんだ!!
というわけで、「砂」からもら目が離せなくなってしまった今日この頃。
そんなきっかけをくれたサハラの砂なのでした。
いつかサハラにも行ってみたい!!
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