今回の小笠原滞在中に10連泊もした宿は「てつ家」さんです。くつろぎの宿というスタンスというより、こだわりの宿です。家の造りもエコやアレルギーを意識した素材や造りになっていますし、何と言っても、本当の木の板張りが気に入って、ここに泊まる事にしました。父島でも一番のこだわりの宿だと思います。宿の造りからしても、外観からしてもどこよりも垢抜けている感じです。
1泊2食付きで私のお部屋のお一人様、インターネット予約は17,500円で、1泊朝食付きは13,500円です。好き嫌いがない方や、お魚好きの方にはぜひ2食付きをお薦めします。4,000円でこの内容???と思える豪華さですから。お食事も地物を活かした本格的な割烹料理です。普通の人では食べきれない量が出てきますが、デザートまで手作りという、手をかけたお料理尽くしです。関西風の味付けが好きな私としては、塩分が多いな~って思える朝食もありましたが、運動している男性や、沢山動いている人々には最適だと思います。食事については、献立で相当、ご主人を悩ませた私ですが、とても手のこんだ新鮮なお魚料理を出してくれて、すべて完食いたしました。お刺身にしても、焼き物にしても、蒸し物にしてもすべて美味しかったです。質の高さでこの宿泊費なら、お得だと思いますので、お勧めです。コテージではない母屋の方がもう少し、お値段が抑え目になっています。私としては、このお料理の食材を父島で調達して、少ない人数の宿泊客のために毎日作るのは勿体ないな~って思っています。
こんなに沢山の魚介類を食べたのは、人生で初めてです。ご主人の中村さんは、出来るだけ臭みを感じさせない調理法とメニューで魚介尽くしを作ってくださいました。入港中の6日間毎晩、ここの手料理を完食していると、泳いでも泳いでも、太ったようです。帰りにGパンがきつかったですから。お気遣いと美味しい食事に感謝です。
町から車で15分程度離れた、小港海岸の近くにあります。父島の中でも島民の方にいわせると、すごく遠い、辺ぴな場所という意識があるのですが、島のバス(1回200円)も目の前の公道を小港海岸と町の往復を1日数度してくれているので、その時間に合わせれば、不便は感じません。目の前が公道で、そこをバスが通るので、手を上げて乗せてもらいます。
山の中の一軒家的な感じです。自然の中にお邪魔しているという認識が生まれてきます。なぜかというと、台風が去った直後にお邪魔したところ、1階に半露天というか、外にバスルームがあるので、大きな山ねずみがトイレの周囲を走っていました。び・び・びっくりだけど、一人なので、ねずみの動向を見定めていたら、あちらは人間を襲ってくることはなく、逃げていきました。小笠原の動物は天敵がいないと言われていますので、天敵の外来種がいない場合、攻撃する術を知らないようです。
また、バスルームにはいつも排水溝付近に大きなカエルがいました。この1匹はどうゆうわけか?このバスルームが好きらしく、明るいうちは居ないのに、夜になると戻ってきます。私が入ってくると、パニックになりながら、逃げていいます。ヤモリも夜になると、沢山家によじ登ってきますし、窓に張り付いていたりします。
最初は驚いていましたが、元々ここは山の中で、自然の中に泊めてもらっているのだから、ねずみやカエル、鳥達、野ヤギの方が先住なんだと思うようになって、慣れてきました。半露天のバスルームでなければ、こんなことを考えることもなかったと思います。
ここのコテージ棟を1人で借りました。ここのオーナーであるご主人は、東京出身で小笠原に魅せられたようで、何度も旅行者として来て、こちらで板前さんとして割烹で働いていた経歴がおありです。なので、こちらの宿の食事は、全て割烹で食べているような繊細なお食事ばかりです。
私の場合は、ほぼベジタリアンなので、普段の食事では外食でしか魚を食べることがないのですが、元々は魚より肉好きだったので、行く前に何度かオーナーとメールのやり取りをして、野菜が船が来た直後以外は手に入らないのと、肉がダメな場合、魚料理が8割を占めるということで、出航中(おが丸がいない間)はメニューが組めないので外食では?という話になりました。
ちょっと、出かけるのは面倒だな~って思っていましたが、実際、島のお店に出掛けると、お店の人々とお話ができるので、楽しかったです。本当に観光客は町でご飯を食べていませんから、島の人がお店に集っていたりするので、色々なお話を聞ける機会になりました。バスは最終が6時台なので、宿の方にお迎えに来てもらえました。