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先日のゴルフ旅行の時に妹の旦那(慎ちゃん)からもらった本です。
当初は、なんでこんな本を持ち帰ったのか分からなかったのですが、読むとすぐに理由が判明しました。
面白い本だから慎ちゃんが私に勧めてくれたに違い有りません。
途中から加速度がついて、先ほど、二度読みを完了しました。
自由貿易、自由な市場競争、構造改革、規制緩和、経済のグローバリゼーション化などを私達が疑う余地もなく正しくて良いことだと考えることに警鐘を鳴らしています。
この20年間、日本の政治家もそれらを目指して”失われた20年”を演出してきたと書かれてあります。
この20年間に、中国は安価で豊富な「労働」という生産要素にアドヴァンテージを持っていた。
ロシアやブラジルは「資源」という生産要素にアドヴァンテージを持っていた。
インドは英語や数学的能力にアドヴァンテージを持った知的層を抱えていた。
そしてアメリカはドル通貨の「資本」という生産要素に強力なアドヴァンテージを持っていた。
さらに言えば韓国は、ナショナリズムという国民的結束と学歴エリートという「人的資源」を戦略的に作り出したのである。
つまりグローバリゼーションの中で各国は激しい国家間競争にさらされることになり、そこにははっきりとした国家戦略が必要になったそうなのです。
私には、今われわれが直面している世界経済は、いわば「新帝国主義」というべき状態である。
何の国家戦略も持たずに、アメリカの顔色をうかがいながらTPPに参入しようとする政治家には日本を任せるわけにはいきません。
次の選挙ではTPP反対の政治家に票を投じるつもりです。
注:青字は本の丸写し部分です。